ADRC活動報告: テーマ・課題 >> 防災教育・啓発

アジア防災センターは、2016年11月~2019年12月の3年間に実施されたJICAモンゴル国地震防災能力向上プロジェクトにプロジェクトメンバーの一員として参画しました。モンゴル国では西部地域を中心にマグニチュード8クラスの大地震が度々発生していることが地震年表に残されているほか、近年では、全人口の約半数が集まる首都ウランパートル市の近郊に3つの活断層が発見され、ウランバートル市内でも有感・無感の地震が増加するなど、地震リスクの高まりが懸念されています。こうした中、モンゴル国家非常事態庁(National Emergency Management Agency: NEMA)からの要請に基づき、成果1:災害・防災関連事業のデータ収集能力、機関間の連携調整能力の向上、成果2:耐震性評価及び建築物の耐震化に関連する行政機関職員の能力の向上、成果3:防災教育及び防災意識の啓発に係る能力の向上を目標とし、本プロジェクトが実施されました。

プロジェクトでは、OCDの防災計画策定に関する活動、DRRM情報管理の標準化、DRRM教育訓練システムの強化、コミュニティDRRM活動支援システムの強化に対し技術的な支援を行いました。
アジア防災センターは、このうちDRRM教育訓練システムの強化に関して活動をおこない、優先的な研修プログラムとして国家・地方行政官および民間企業向けの研修プログラムを含む国家DRRM教育研修計画の策定や、OCDの職員向けの市民防衛教育研修プログラムの策定を支援しました。
本プロジェクトに関するさらに詳しい情報は、下記の最終報告書をご参照ください。
http://libopac.jica.go.jp/images/report/12231437.pdf
(pdf, 4.29MB, JICA Library)
2014年2月23~3月1日(アルメニア)
メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。5年目となった本年度はアルメニアを対象国のひとつとし、同国からのカントリーレポートの提出後、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、聞き取り調査等を行いました。
今回のアルメニアにおけるレビューのテーマは養老院及び孤児院に対する地震対応力強化で、ADRC職員1名の他、神戸大学国際協力研究科の桜井愛子准教授、フィリピン火山・地震研究所のレナト・ソリダム所長がレビュアーとして参加しました。
評価チームは、防災に関する研究や事業などを行っている国家地震防災研究機構や養老院・孤児院を訪問し、各機関の取組みについて聞き取り調査を行うとともに、現場を視察することで、評価と提言に関する調査結果案をとりまとめました。また、日本、フィリピンにおける同施設等での取組みを紹介するワークショップを開催し、現地関係者と情報共有や協議を行いました。
本事業は、双方向での情報共有、学習を通じ、対象国のみならず評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内でアルメニアからの最終事業報告書を共有する予定です。
最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2014/2/23 19:40)
ミャンマー国ネーピードー市
ミャンマー国は、2008年5月に、サイクロン・ナルギスにより死者・行方不明者合わせて13万人もの被害を被った後も、2010年の洪水・地すべり、2011年の地震、洪水などの自然災害に繰り返し見舞われてきました。
このため、ミャンマー国政府は「防災実施計画」を2012年に策定し、各種のプロジェクトを推進しているところですが、特に防災に携わる人材の育成と国民における防災意識の啓発のために「防災人材育成センター」(Disaster Management Training Center)を設立することとし、2013年からの3年間でセンター建物等を整備する計画です。
そして7月2日から4日にかけて、当該センターにおける訓練・教育内容についてミャンマー国政府に提案・助言を行うことを目的として、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)及びNPO法人シーズ・アジア等の支援により、ミャンマー国の新首都・ネーピードー市内においてワークショップが開催されました。同ワークショップにはミャンマーを含むアジアの各国政府、国際機関及びNPOから延べ約80名が参加しましたが、ADRCに対しても参加の要請があり、職員が1名出席しました。
ワークショップにおいては、シンガポール及びタイにおける防災職員の教育・訓練事業や、JICA、アジア災害予防センター等による国際間の人材育成事業の紹介がありました。ADRCからも、ミャンマー国政府職員の客員研究員としての日本招へいや、日本ASEAN統合基金に基づく地方政府職員向けの防災啓発事業等の実施を通じて、かねてから同国の防災に係る人材育成に貢献している旨を紹介しました。
今後、ワークショップにおける議論をもとに、センターにおける教育・訓練カリキュラムの具体的設計が行われることとなりますが、ADRCとしても、引き続きミャンマー国の人材育成に貢献したいと考えています。


2013年4月29日(サウジアラビア、リアド)

国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、4月29日~5月1日、サウジアラビアのリアドにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。
本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、世界銀行やUNISDRの協力を得て実施され、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦から政府高官等約50名が参加しました。今回のワークショップは地域における復興の専門家養成の第一段階であり、地域内の各国をサポートする予備能力を養うことを目的に開催され、また今後、フォーローアップのためのワークショップを実施すること、各メンバー国がそれぞれ防災・復興に係る事例研究を行うこと、リスク評価に係るワークショップを実施することが確認されました。(詳細は英語版参照)
(2013/05/10 14:30)
2013年4月10日~13日(インド、ニュー・デリー)
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国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、4月10日~13日、インドのニュー・デリーにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、南アジア地域協力連合災害管理センター(SDMC)、ECの協力により実施され、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン等、主に各国の中央政府から約30名が参加しました。
ワークショップでは、SDMC及び南アジア地域協力連合(SAARC)加盟国の予備能力の構築、特にSAARC地域における災害復興計画づくりの専門家の要員を育成することを目的とし、4日間のワークショップを通じて復興計画づくりを様々な面から議論し、理解を深めました。(詳細は英語版参照)
(2013/4/18 14:30)
2013年2月18日~20日(アルジェリア、アルジェ)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、2月18日~20日、アルジェリアのアルジェにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、アルジェリア政府、UNISDR、ECとの共催で実施され、政府各省、地方政府、国際機関等から40名以上の参加者がありました。
今回のワークショップでは、復興計画に係る戦略的提言の作成、ワークショップ・モジュールのアラブ諸国における現地化プランの作成等を行いました。(詳細は英語版参照)
(2013/03/12 14:30)
2012年12月14~21日(アルメニア)
メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。4年目となった本年度はアルメニアを対象国のひとつとし、同国からのカントリーレポートの提出後、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、聞き取り調査等を行いました。
今回のアルメニアにおけるレビューのテーマは防災教育で、ADRC職員1名の他、神戸大学国際協力研究科の桜井愛子准教授、ネパール・トリブバン大学のビシュヌ・ダンゴル教授がレビュアーとして参加しました。
評価チームは、防災教育に関する研究や事業などを行っている国家地震防災研究機構等を訪問し、各機関の取組について聞き取り調査を行うとともに、エレバン及びギュムリの小学校における授業・避難訓練の視察を行い、同国の防災教育への評価と提言に関する調査結果案をとりまとめました。また、日本、ネパールにおける防災教育の取組を紹介するワークショップを開催し、現地関係者と情報共有や協議を行いました。
本事業は、双方向での情報共有、学習を通じ、対象国のみならず評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内でアルメニアからの最終事業報告書を共有する予定です。
最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2012/12/14 19:40)
2012年11月26日~28日(セルビア、ベオグラード)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、11月26日~28日、セルビアのベルグラードにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、セルビア内務省、UNDP、UNISDR、ECとの共催で実施され、中央、地方政府、国連機関等から40名以上の参加者がありました。
本ワークショップは、2011年4月に実施したワークショップのフォローアップ事業として実施され、セルビアの中央及び地方政府に対する災害復興計画に係る戦略的提言の作成等を行いました。(詳細は英語版参照)
(2012/12/10 14:30)
2012年10月29日~31日(インドネシア、ジャカルタ)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、10月29日~30日、インドネシアのジャカルタにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、インドネシア防災庁(BNPB)、UNDP、UNISDR、ECとの共催で実施され、BNPB長官を含む政府職員35名以上が参加しました。
今回のワークショップでは、特にインドネシア政府が行っている災害後ニーズ評価(PDNA)及び復興事業のモニタリングに関するマニュアルの強化を目的とし、世界の災害からの教訓の共有化を通して技術的支援を行いました。(詳細は英語版参照)
(2012/11/20 14:30)
2012年9月24日~26日(パナマ、パナマ・シティ)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、9月24日~26日、パナマのパナマ・シティにおいて復興計画作成ワークショップを開催しました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、中米地域防災統合システム(SICA)、中米防災センター(CEPREDENAC)、パナマ政府、ECの協力により実施されました。
ワークショップには中央政府、地方政府、その他関係機関から30名以上が参加し、災害復興計画づくりを政府の防災計画や国連開発支援枠組(UNDAF)、その他の計画に取り入れることについて知識、理解を深めました。(詳細は英語版参照)
(2012/11/20 14:30)
2012年5月7日-9日(ホンジュラス、テグシガルパ)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、各国政府の復興計画作成を支援することにより、災害復興推進能力の向上をめざしています。こうした取り組みの一環として、5月7日-9日、ホンジュラスのテグシガルパ市(会場:マヤホテル)において、復興計画作成ワークショップが開催されました。本ワークショップは、IRP/ADRCのほか、ホンジュラス危機管理常任委員会(COPECO)、中米防災調整センター(CEPREDENAC)、地域災害対策中米統合システム(SICA)、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)、国連開発計画(UNDP)、欧州委員会(EC)との共催で実施されました。
ワークショップには、エルサルバドル防災大臣、サンタテクラ市長ほか6名の市長を含む政府及び開発関連団体の政策リーダーたち40名以上が参加し、復興計画作成のプログラムに積極的に取り組みました。
ワークショップ後、参加者は、復興計画を国連開発支援計画(UNDAF)や防災計画などの関連計画に位置づけるため、必要な知識を習得できたとしています。今後もこうしたトレーニングを、他の政府機関も含めスケールアップし、実施していくことを検討しています。このワークショップはホンジュラスのテレビ、ラジオ、新聞でも報道されました。
(2012/05/29 14:00)
国連開発計画(UNDP)インドと国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター( ADRC)は、3月28日から30日の3日間、インド・ニューデリーのUNDPカントリーオフィスにおいて、災害復興計画に関するトレーニングを実施しました。トレーニングには長期的な災害復興に従事している国連関係機関の28名の代表者が参加しました。参加者たちは、復興計画作成に影響を与える政策レベル及び実務レベルの中核を担う人々で、今後、マスタートレーナーとして、それぞれの組織において、学んだ知識を他の関係者に伝授していくことになります。
トレーニングは、数多くのディスカッションを取り入れ、復興計画に関する知識と経験の共有を図り、能力を高め、大規模災害の事前事後における計画策定を一層充実したものとすることを意図して行われました。こうしたディスカッションにより、参加者は自らの専門分野とは異なった復興課題を分析したり、取りうる様々な選択肢や参考事例を国際的な経験のなかから見出したりしていくことが可能となりました。当該復興トレーニングの成果として、インドで将来起こりうる災害からの生活復興に向けた市場分析の導入など、グループディスカッションによる一連の政策提言が得られました。
今後、インドのUNDP及び国連関係機関は、復興計画策定の知識を、国レベルから村レベルへと広げていくことになります。

2011年11月28日~30日(パキスタン、イスラマバード)
復興計画作成に関するワークショップが、 パキスタン政府(国家災害対策庁)、国連国際防災戦略、国連開発計画の主催により、11月28日から30日までの3日間、パキスタンイスラマバードのベストウェスティンホテルで開催され、長期復興に携わる政府職員や市民団体の代表39名が参加しました。
このワークショップでは、国際復興支援プラットフォームが主要なリソース・パーソンを務め、復興計画作成に関する知識と経験を共有することにより、計画作成能力の向上と計画の充実が図られました。このワークショップの特徴は、参加者に様々な分野の復興課題を議論する機会を提供し、そのなかで世界各地で取り組まれた数多くの復興事例を自らの復興を考えるオプションとして活用していくことです。そしてグループ討議の結果導き出された復興計画案に対して、他のグループ参加者や専門家からコメントが与えられ、議論が深められていきます。
今後、パキスタン政府、国連開発計画、国連国際防災戦略は、こうしたワークショップを、地域レベルや村レベルでも実施していくこととしています。パキスタン政府の国家災害対策庁は、他の開発関連団体とも協力して、復興計画作成に関するワークショップを、国及び地方の政府や関係団体に広げていく中核的役割を担うこととなります。国際復興支援プラットフォームは、こうしたパキスタン政府の努力を支援していく予定です。
(2012/01/17 14:00)
2011年9月26~27日(ミャンマー・ヤンゴン)
2011年9月26から27日の二日間、ミャンマー社会福祉省救援再定住部(RRD)とアジア防災センター(ADRC)は同国のヤンゴンにて、地方行政官を対象とする研修を実施しました。
RRDとADRCは日本アセアン統合基金により 2010年から地方行政官の能力強化を目的としたプログラムを実施しており、本年3月には本研修の前段階として、講師を育成するための研修であるTraining of Trainers (TOT)を行いました。今回の研修では、TOTに参加した10名の行政官うち3名が講師を務めました。

これらのトピックに対する参加者の関心は非常に高く、活発な議論が繰り広げられました。また、サイクロンナルギスで洪水被害を受けた地域で行われた街歩きでは、研修に参加していた行政官が住民に対してパンフレット等を使った防災啓発活動も行われました。
同国においては、本年度内にさらにエヤワディー及びマンダレイの二か所での研修が予定されています。 本プロジェクトの成果が、今後の同国での地方行政官の能力強化に積極的に活用されることを期待します。
ラオス国ビエンチャンの教育省において、「学校での防災教育の推進」事業における教員研修(TOT)が、2011年3月10日と11日に開催されました。この教員研修は、ラオス国教育省と連携し開催され、約30名の小学校と中学校の教諭や専門家が参加しました。
参加者は、日本における防災教育の現状や災害の軽減、また、自然災害に係わる基礎学習などの講義を受講しました。特に、日本から専門家として派遣された文部科学省国立教育政策研究所の五島政一氏からの講義は、簡易的な災害モデル作成の実習も取り入れられ、参加者は強い関心をもって受講しました。
また、教員研修(TOT)終了後は次の取り組みについて関係者と協議され、その結果、次回のパイロット授業とセミナーは5月初旬に開催されることで調整されることになりました。
(本プロジェクトは日本アセアン統合基金プロジェクトの1つであり、アセアン10ヵ国において学校での防災教育を推進するための教員研修や研修を受けた教員による模擬授業の実施等を目的としたものです。)
(2011/03/18 18:30)
2011年2月22日~25日 インドネシア
IRP/ADRCチームはインドネシアを訪れ、バンダアチェのTDMRC及びジャカルタのBRR協会とともに、アチェ大津波からの復興について協議と再検証を行うなど、復興の協力関係を深めた。
アチェ大津波からの復興について現在、生活、シェルター、インフラ、ガバナンスの分野ごとに得られた知見をまとめた報告書がTDMRCとの協働により作成されつつある。この報告書は、アチェの特徴ある復興の経験や先駆的な取り組みを取り上げ、その課題と教訓を他の政府や関係団体に情報提供することを主眼としている。IRP/ADRCチームはこの報告書案にコメントを提供するとともに、参加したアチェの復興関係者の前で、災害復興計画のオリエンテーションや、IRP/ADRCが提供している知識やサービスの説明を行った。

ジャカルタではIRP/ADRCチームは、BRR協会によるワークショップ「復興の管理:住宅、定住、インフラにおける教訓」に参加した。IRP/ADRCは当該ワークショップで復興における国際協力の枠組みや教訓を紹介した。このワークショップには、インドネシアの副大臣クラスや開発関連団体の代表者などのハイレベルを含む、中央政府、地方政府、大学、研究センター等から約40名の参加者があった。当該ワークショップにおいて、IRP/ADRCはまた、成果物を回覧・展示するとともに、協力関係発展のシンボルとして復興ガイダンスノートをBRR協会に提供したほか、省庁や自治体の代表者にも復興ガイダンスノートを提供した。今回会議のIRP/ADRCにとっての重要な成果として、(ⅰ)講師トレーニングを含むIRPトレーニングモデュールの今後のBRR協会への移管、(ⅱ)復興ナレッジマネジメント機能についての一層の協力、(ⅲ)IRP運営委員会へのインドネシア政府の参加、などがあげられる。
IRP/ADRCチームはまた、復興における協力関係の強化のため、AHAセンター、開発の監視・監督担当大統領デリバリーユニット室、BNPB、オーストラリア-インドネシア減災機構(AIFDR)を訪問した。
(2011/03/22 14:00)
内閣府は、日本が持つ過去の災害の教訓と対策をアジア各国の防災力強化に役立てる取組みを推進しており、2010年度はモンゴルとインドネシアを対象としたパイロットプロジェクトを実施することになりました。
<モンゴル>
モンゴルにおいては、2010年12月の事前調査、2011年1月の現地ワークショップの実施機関である国家危機管理庁(NEMA)の職員を招聘した本邦研修に引き続き、2011年2月13~19日にかけて、地震防災教育の推進のための現地ワークショップを実施しました。ワークショップは日本政府およびアジア防災センターの協力のもと、日本の技術や知識を活用しながら、NEMAによって実施されました。ワークショップは、NEMAの職員を対象とした研修、学校職員研修、多くの人が参加できるよう工夫をこらした防災訓練の取組みについて学ぶワークショップ、学校の生徒への授業、2つの学校を対象とした防災訓練などのさまざまな活動によって構成されるものでした。

これらの活動を通して、NEMAをはじめ関連機関や教育関係者は、モンゴルで地震防災教育を推進していくためのさまざまな知識、技術、ツールなどについて学ぶことができました。今後モンゴルでさらに地震防災の取組みが進んでいくことが期待されます。
国際復興支援プラットフォーム(IRP)は、アジア防災センター、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)、パキスタン国家災害管理庁(NDMA)、スリランカ国家災害管理局(DMC)との連携のもと、SAARCメンバー国であるパキスタン、スリランカ両国において復興計画に関するトレーニングを実施。長期復興に携わる政府幹部職員40名以上が参加しました。このトレーニングは、政策決定と現場の双方のレベルにおいて、回復力ある復興のための基本理念や原則、手法について習熟した、中核となる職員を育成することを目指したものです。
トレーニングは、両国をビデオ会議システムで結び、講義や討論、シナリオに基づくシミュレーション、グループ討議の意見交換などにより進められ、参加者は、双方の国の復興における教訓・経験の共有を通じて、理解と知識を深めました。さらに、ビデオ会議で神戸から参加したアジア防災センター所長をはじめとした専門家によるコメントの提供や、IRPのトレーナーによる講義なども行われました。
参加者の多くが政策決定を担当しており、このトレーニングは政府の関心を大いに引くものであるとの意見が寄せられたほか、地方レベルにおいてのトレーニングの必要性が指摘されました。また、実際の経験に基づく実例を用いてのトレーニングは、多くの参加者から高い評価を受けるとともに、パキスタン、スリランカの事例もより多く取り入れるべきとの意見も出されました。
今後、トレーニング手法についても講義に充てる時間の短縮や重要な情報をわかりやすく紹介するための写真の活用などで、一層の充実を図るほか、トレーニングの手法・教材を各国政府に提供することにより、地方政府職員に対するトレーニングが推進されるよう取り組むこととしています。
(2011/02/09 14:20)
2010年12月5-10日(ウランバートル、モンゴル)
2010年12月12-16日(ダッカ・ノアカリ、バングラデシュ)
メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、アジア防災センター(ADRC)は2009年度から防災ピアレビュー事業を開始しています。本年度はモンゴルとバングラデシュが対象国に選ばれました。対象国からの本テーマに関するカントリーレポートの提出後、評価チームが現地に入り、聞き取り調査を行いました。評価チーム(ピアレビューアー)は、メンバー国から2名、日本からの専門家1名、ADRCから1~2名で構成されました。


本事業は、双方向での情報共有、学習を目指し実施されており、対象国のみならず、評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内で報告書を共有する予定です。
最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2010/12/21 17:40)
2010年11月30日~12月9日(ベトナム、フィリピン)
国際復興支援プラットフォーム(IRP)は、ベトナムとフィリピンにおいて、災害後の回復力ある復興に向けて、政府職員を対象に、100名の参加を得てトレーニングを実施しました。
ベトナム・ハノイでのトレーニングは11月30日から12月3日に実施され、様々な省庁から38名の職員が参加し、続く12月6日から9日のフィリピン・マカティでのトレーニングには38名の政府職員が参加しました。また、インドネシア災害管理庁職員と、ミャンマー、インドネシア、カンボジアの各国から来日していたADRC客員研究員もビデオ会議システムを通じ、参加しました。
4日間にわたるトレーニングは、現地視察や事例研究のプレゼンテーション、グループ討議により構成され、IRPが作成した9分野の復興ガイダンスノートと被災後のシナリオが主要な教材として用いられました。事例研究では、世界各地の復興における実例に基づく様々な手法の選択肢が示されたほか、グループ討議においては参加者が復興戦略やアプローチに着目して復興計画策定の実習に取り組みました。
トレーニング参加者による評価や、事業実施にあたったスタッフや現地政府職員による連携を通じ、次の3点の有益なフィードバックが得られました。トレーニングは、政府や関係者にとって非常に興味深いものであったこと、トレーニングで用いられたアプローチの手法や資料によって、知識のギャップが明らかとなるとともに、政府による復興の構想が一層強化されたこと、政府主導によるトレーニング実施が重要であること。また、地方政府や現場レベルの職員へのさらなるトレーニングの必要性や国内での最小限の訓練された職員の必要性が指摘されました。今後、トレーニングは、2011年2月にパキスタンとスリランカでも実施される予定です。
(2010/12/09 14:20)
2010年10月19日、ラオス人民民主共和国の教育省の支援によって、日本アセアン統合基金プロジェクトの1つである「学校での防災教育の推進」事業の実施に向けた関係者の連絡・調整のための第1回協議会を開催しました。今回の協議会においては、本プロジェクトの概要について説明を行い、ラオスにおける最近の防災教育事情について報告を受けました。また、合わせて教育省から台風や洪水、火事など多くの種類の災害が毎年発生していると説明がありました。そして、数は限られているものの、ラオスでは既に教員及び生徒用の教材が開発されているので、それらを活かした活動を行うこととしました。
次の活動は、教育省が対象とする学校の選考を行った後、教員研修(トレーナーズトレーニング)を開催する予定です。
2010年7月16日~23日(ラオス、ビエンチャン)
アジア防災センターは、アジア工科大学(AIT)とラオス首相府水資源環境管理局水資源環境調査研究所リモートセンシングセンター(WREA/WARI/RSC)と協力して、同国の防災能力強化のための衛星データ利用のプロジェクトを実施しました。なお、本プロジェクトは、ADRCが2008年から実施しているASEAN10カ国を対象にした4つの防災能力開発事業のうちの一つです。
ラオスでは、2008年8月にビエンチャンで大洪水が発生し、被害状況の把握や洪水対策で衛星データが利用されましたが、その際、衛星データを十分に使いこなせる技術者が不足していることが判明し、技術者の育成が課題となりました。
本プロジェクトでは、防災に携わる技術者や行政担当者を対象に、衛星データ利用のために必要なリモートセンシング技術やGIS、GPSに関する講習及び実習を行ったところです。本プロジェクトを通して、ラオスにおける防災分野での衛星データの利用が更に推進されることが期待されます。
アジア防災センターでは、引き続きラオスにおける防災分野での衛星データの利用を推進していくとともに、本プロジェクトをASEANの他の国々に順次展開していく予定です。本ロジェクトの詳細については、以下のウェブサイトを参照下さい。
http://www.geoinfo.ait.ac.th/adrc/index.htm
2010/08/02 13:20
2010年7月13日~16日(インドネシア)
ADRCとインドネシア国家防災庁(BNPB: Badan National Penanggulangan Benchana, National Disaster Management Agency)は、インドネシアの地方行政官防災能力強化プロジェクトに着手しました。
本事業はADRCが実施するアセアン4事業のうちの一つで、2008年より開始しており、本年度は第3年次国であるインドネシア、ミャンマーおよびシンガポールで事業に着手しました。
2010年7月13~16日、インドネシア、ジャカルタで、ADRCとBNPBはこの地方行政官を対象とした事業を開始する会合を持ち、実施に向けての討議を行いました。
インドネシアは、4つのテクトニックプレートが衝突している地域に位置していること、また、地形、気象条件などから、地震、津波、洪水、地すべり、火山噴火、森林火災、旱魃など、さまざまな災害リスクに曝されています。そのため、防災のあらゆるサイクルで直接対応する地方行政官の役割は非常に重要であり、その能力強化は重要な課題です。
インドネシアにおける本事業は2010年から2011年にかけ、20ヶ月に渡るもので、今後ADRCとBNPBは協働で教材開発のための専門チーム設立など、地方行政官の研修実施に向けて事業を展開してきます。
(2010/07/20 17:30)
2010年3月26日 (インドネシア、ジョグジャカルタ)
インドネシアのジョグジャカルタにおいて、「学校での防災教育の推進」事業における模擬授業とセミナーが、3月26日と27日に開催されました。このワークショップはインドネシア国教育省と連携し開催され、50名以上の小学校の教諭や多くの生徒が参加しました。
まず26日に、教師たちは前回開催された教員研修の講義に基づいて、生徒たちに対して自然災害に関する基礎知識の講義を行いました。そして、クラス別に実施された講義の後、地震災害に対する避難訓練も行われました。そして翌日、今回のプロジェクトに参加した教師や専門家、そしてADRCの職員を交えて、セミナーで事業全体を通した総括を行いました。今後防災教育の普及に向けて、参加者独自による継続的な活動や、国および地方レベルの行政支援が必要であると提案されました。
今回得られた成果が、インドネシア全土を通じて広がることを期待します。
(本プロジェクトは日本アセアン統合基金プロジェクトの1つであり、アセアン10ヵ国において学校での防災教育を推進するための教員研修や研修を受けた教員による模擬授業の実施等を目的としたものです。)
(2010/04/19 18:30)
2010年3月1日 (インドネシア、ジョグジャカルタ)
インドネシアのジョグジャカルタにおいて、「学校での防災教育の推進」事業における教員研修が、3月1日と2日に開催されました。このワークショップはインドネシア国教育省と連携し開催され、50名以上の小学校の教諭や専門家が参加しました。
参加者は、日本における防災教育の現状や地震災害の軽減、また、自然災害に係わる基礎学習などの講義を受講しました。過去、この地域では地震が多発しており、2006年の地震災害においても6,000人以上の被害者がでました。これにより、今回のワークショップにおいては、参加者は強い関心をもって参加しました。特に、応急救護のトレーニングは参加者にとって生徒を支えるための有効的なツールになりました。
協議の結果、次回ワークショップの模擬授業とセミナーは3月26日と27日に開催されることになりました。
(本プロジェクトは日本アセアン統合基金プロジェクトの1つであり、アセアン10ヵ国において学校での防災教育を推進するための教員研修や研修を受けた教員による模擬授業の実施等を目的としたものです。)
(2010/04/19 18:30)
JICAが2000年より中米六カ国を対象に実施している中米防
多くの帰国研修員が指摘したことは日本における防災の文化や精神
一方で課題として挙げられていたことは、①阪神・
②地震以外の災害種の扱いが少ないこと、③
さらに今後の中米防災研修に対する要望としては、①
資料は全てデジタル化して配布すること、⑥
帰国研修員に対するインタビュー調査結果を含む調査報告書は JICAから公開される予定です。
(2010/3/25 16:40)
2010年1月29日(インドネシア)
インドネシアにおける「学校での防災教育の推進」事業の実施に向けた関係者の連絡・調整のための第2回協議会を開催しました。まず、1月28日にジャカルタのインドネシア教育省にて、教員研修の実施に関する協議を行い、作成された防災教育に関する最新の報告書および教材(案)について検討しました。翌29日にはジョグジャカルタのプロジェクト対象学校を訪問し、県教育局、校長、教員を交えて本プロジェクトの内容説明や実施スケジュールについて協議しました。これらの協議の結果、実際の教員研修を3月1、2日に開催することとしました。
(本プロジェクトは日本アセアン統合基金プロジェクトの1つであり、アセアン10ヵ国において学校での防災教育を推進するための教員研修や研修を受けた教員による模擬授業の実施を目的としたものです。)
(2010/02/22 18:30)
2009年12月13~14日(ダッカ、バングラデシュ)

バングラデシュではサイクロン、洪水、高潮等の災害に脆弱であることが知られていますが、1996年にタンガイル地方で発生した竜巻では約700人の死者を出すなど竜巻による被害も甚大であるにもかかわらず、その対策はほとんどなされていないのが現状です。このような状況に鑑みて、今回のフォーラムは、竜巻等の局地的な災害に関する意識啓発を行うとともに、そのような災害に対する戦略を策定するなどにより、災害リスクの軽減を図っていくことなどを目指したものです。
ADRCの発表では、南アジア地域連合諸国における兵庫行動枠組の進捗状況や諸課題、災害に関する意識啓発・教育の意義及びバングラデシュでした実施した防災教育の事例等について説明を行いました。詳しくは、http://www.iawe.org/WRDRR_Bangladesh/を参照下さい。
(2009/12/14 13:10)


2009年11月17-18日(バンコク、タイ)
2009年11月25-26日(パロ、ブータン)アジア防災センターは、ADRCメンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、防災政策ピアレビューのパイロット事業を本年度より実施しています。本年度のピアレビューのテーマは防災教育及び意識啓発となっており、対象国はタイとブータンです。対象国からの本テーマに関するカントリーレポートの提出後、評価チームが現地に入り、聞き取り調査を行いました。評価チーム(ピアレビューアー)は、メンバー国から1名、日本からの専門家1名、ADRCから1名で構成されました。
11月17-18日はタイにおいて調査が行われ、日本赤十字社の白土直樹氏、アルメニアのアルバロ・アントニヤン氏、ADRC職員1名の計3名が参加しました。2日間の調査では、タイ内務省防災局を中心に、教育 省、タイ災害警報センター、タイ赤十字社を訪問し、タイにおける主に国家及び民間レベルでの防災教育及び意識啓発活動について調査しました。
11月25-26日には、ブータンにおいて調査を行い、ADRCの他に、防災科学技術研究所・地震防災フロンティア研究センター(EDM-NIED)の塩飽孝一氏、パキスタンのアルシャド・ナワズ氏が参加しました。調査では、ブータンの内務文化省防災局を訪問の後、教育省、標準品質管理局、経済省地質鉱山局、UNDPを訪問し、ブータンでの取り組みについて情報収集、意見交換を行いました。
本事業は、双方向での情報共有、学習を目指し実施されており、対象国のみならず、評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内で報告書を共有する予定です。また参加したメンバー国からの意見をまとめると同時に、パイロット事業での課題等を反映させながら、次年度以降のプログラムに反映させていきたいと思っています。
本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2009/11/26 16:50)
アジア防災センターでは、「南アジアにおける地震防災対策計画」事業の大きなイベントとして「引き倒し実験」をこの一年間周到に準備計画してきました。2009年10月15日、ネパールのカトマンズにおいて、その第一回実験を行いました。
今回の実験では、補強しない築30年の建物を倒れるまで引っ張りました。この実験は、30年前の住宅が地震の際にどのように壊れるかを実際に見てもらうことで地震被害の恐ろしさを知ってもらうと共に、古い住宅がどの程度の強度を持っているかを調べることが目的でした。2009年11月2日には、隣接する同じ住宅を、JAKETTING工法で補強し、どのくらい強くなるかを検証することを目的に実験を行う予定です。
政府関係者、国連関係者、ERRPメンバー国からの参加者、そして大勢の地元の住民も関心を持って見守る中、慎重に引っ張り力を大きくし、住宅の壁にクラックが発生しそれがどんどん大きくなり、ついには住宅が一瞬にして崩壊する光景を目の当たりにし、参加者全員地震による災害の怖さを実感しました。翌日の現地新聞にも大きく取り上げられ、防災啓発の役目を充分に果たしました。

2009年8月17~19日(マレーシア、クアラルンプール)
アジア防災センター(ADRC)は、国際協力機構(JICA)と協力し、2009年8月17日から19日にかけて、JICA 草の根技術協力事業「アジアNGO防災研修」の3年次プログラムをマレーシア・クアラルンプールで実施しました。
本プロジェクトの最終年度である今年は、研修の成果として防災ツール集の作成を行うこととしており、クアラルンプールでは、ツール集作成にかかる内部打ち合せ及びツールに関するワークショップを開催しました。
18日に開催されたワークショップには、マレーシアで活躍する防災・環境関連のNGOや政府関係者を中心に20名が一堂に会しました。ワークショップでは、一年次研修員が本事業を通じて取得した防災ツールや手法を自国の防災活動に適用したケーススタディを紹介し、ツールや手法そのものを紹介するだけでなく、その適用に焦点を当てて発表が行なわれました。
ワークショップ参加者からは、ツールを使うことにより住民に与えることのできたインパクト、マレーシアでのコミュニティ防災ツールの適用に関するアドバイス、地方行政官の取り入れ方、災害記念館の運営等について多くの質問やフィードバックが寄せられました。
今後、ワークショップで得られたフィードバックを反映させ、防災ツール集の年内の発行を目指しています。
(2009/08/27 17:40)
2009年6月23日(タイ)
2009年6月23日、タイ国教育省の国際協力局と基礎教育局の支援によって、日本アセアン統合基金プロジェクトの1つである「学校での防災教育の推進」事業の実施に向けた関係者の連絡・調整のための第1回協議会を開催されました。今回の協議会においては、本プロジェクトの概要について説明を行い、タイ国における最近の防災教育事情について報告を受けました。タイでは既に多くの教材が開発されているので、それらを活かした活動を行うことが有効的だと思われます。今後は、防災教育教材案を作成するとともに教員研修(トレーナーズトレーニング)を開催する予定です。
(2009/06/16 18:30)
2009年5月14日(インドネシア)
2009年5月14日、インドネシア国教育省(Ministry of National Education)にて、日本アセアン統合基金プロジェクトの1つである「学校での防災教育の推進」事業の実施に向けた関係者の連絡・調整のための第1回協議会を開催しました。今回の協議会においては、本プロジェクトの概要について説明を行い、インドネシア国における防災教育事情について報告を受けました。今後は、防災教育教材案を作成するとともに教員研修(トレーナーズトレーニング)を開催する予定です。
(2009/06/16 18:30)
2008年11月24日~25日(アルメニア)
アルメニア地震防御調査局(NSSP)およびアジア防災センター(ADRC)は、2008年11 月24日に同国シュニック州にて、翌日の25日にバヨッツゾール州にて、共同防災プロジェクト「山岳地域における教育およびトレーニングを通じた安心コミュニティの形成」に関するワークショップを実施しました。日本から白鳥隆昭氏(竹中工務店)を招き、地震が引き金となって多発している、ダムやため池の崩壊の被害対策に関する講義が行われることになりました。両国ともに山岳地域が発達した地理的環境にあるため、日本人講師による講義の関心は非常に高く、いずれのワークショップにおいても参加者と多くの質疑応答が行われました。
(2008/11/28 18:30)