2009年11月17-18日(バンコク、タイ)
2009年11月25-26日(パロ、ブータン)アジア防災センターは、ADRCメンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、防災政策ピアレビューのパイロット事業を本年度より実施しています。本年度のピアレビューのテーマは防災教育及び意識啓発となっており、対象国はタイとブータンです。対象国からの本テーマに関するカントリーレポートの提出後、評価チームが現地に入り、聞き取り調査を行いました。評価チーム(ピアレビューアー)は、メンバー国から1名、日本からの専門家1名、ADRCから1名で構成されました。
11月17-18日はタイにおいて調査が行われ、日本赤十字社の白土直樹氏、アルメニアのアルバロ・アントニヤン氏、ADRC職員1名の計3名が参加しました。2日間の調査では、タイ内務省防災局を中心に、教育 省、タイ災害警報センター、タイ赤十字社を訪問し、タイにおける主に国家及び民間レベルでの防災教育及び意識啓発活動について調査しました。
11月25-26日には、ブータンにおいて調査を行い、ADRCの他に、防災科学技術研究所・地震防災フロンティア研究センター(EDM-NIED)の塩飽孝一氏、パキスタンのアルシャド・ナワズ氏が参加しました。調査では、ブータンの内務文化省防災局を訪問の後、教育省、標準品質管理局、経済省地質鉱山局、UNDPを訪問し、ブータンでの取り組みについて情報収集、意見交換を行いました。
本事業は、双方向での情報共有、学習を目指し実施されており、対象国のみならず、評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内で報告書を共有する予定です。また参加したメンバー国からの意見をまとめると同時に、パイロット事業での課題等を反映させながら、次年度以降のプログラムに反映させていきたいと思っています。
本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2009/11/26 16:50)