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ADRCの活動
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ADRC活動報告: 地域・国名 >> マレーシア

2023年12月4日~5日(マレーシア)
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2023年10月に実施したパイロット・プロジェクト用に準備したICTツールのシミュレーションについて、対象コミュニティ、郡政府、州政府のそれぞれにおけるレビュー会議を12月4日~5日に開催しました。

関係者の多くはツールに非常に肯定的な反応を示し、ツールが災害対応に革命をもたらし、地域レベルの災害管理能力を向上させる可能性を認識して、今後も引き続き協力していくことに同意しました。

今後の活動としては、2024年2月または3月に、ASEAN加盟国に対してプロジェクトの成果を報告する会合を開催し、次期プロジェクトについての検討を行っていく予定です。
(2023/12/12 15:00)
2023年10月5日(マレーシア)
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ADRCは、2023年7月より内閣府の委託を受け、日・ASEAN防災作業計画における「コミュニティ防災に関する能力開発(CBDRR)」プログラムの推進プロジェクトとして、「マレーシアにおけるCBDRMおよび災害緊急管理のための最先端通信技術活用に関するパイロットプロジェクト」を実施しています。このパイロット活動は、マレーシア国家防災庁(NADMA)との緊密な協力の下に行われています。

パイロット地域として選定されたサバ州クンダサン地域にあるラナウ郡事務所、DumpiringおよびMesilou村災害管理委員会などの関係者と2023年7月に初期調整を行った後、2023年10月5日に本パイロットプロジェクトのために準備・調整されたICTツールを使ったシミュレーション活動を実施しました。この活動は、ダトゥク・アーミザン・モハド・アリ首相府大臣が出席した科学技術災害リスク軽減とレジリエンス(STDR3)ウィーク2023のプログラムの一つとして実施されました。

パイロット地域の住民や関係機関を対象とし、事前に検討した災害シナリオに沿って行ったシミュレーションを通して、ツールのテスト、検証を行い、ツールが災害時の情報共有に効果的に活用できることを確認しました。このシミュレーションには、NADMAやサバ州災害管理委員会(SSDMC)などもオブザーバーとして参加し、イベント終了後に結果のレビューが行われました。今後、郡事務所の担当官を対象としたセミナーなどのフォローアップ活動を12月に実施する予定です。
(2023/10/12 15:00)
2023年8月21日~25日(マレーシア)
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準天頂衛星システム(QZSS)のサービスのひとつに、内閣府宇宙開発戦略推進事務局(NSPS-CAO)がアジア太平洋地域の国々で推進している「災害・危機管理衛星レポート(DCレポート)」があります。QZSSは、警報メッセージを地上に送信することができ、インターネットや携帯電話の通信システムがない地域でも有効です。また、既存の地上通信システムが異常災害によって被害を受けた場合の冗長システムとしても機能します。

NSPS-CAOの監督の下、ADRC、アジア航測株式会社、株式会社NTTデータの代表者で構成されるプロジェクトチームが2023年8月21日から25日にかけてマレーシアを訪問し、QZSS DCレポート技術のデモンストレーションを行いました。マレーシア工科大学の防災センターの現地支援により、プロジェクトチームは以下の主要な活動を行いました。

1)プトラジャヤのマレーシア首相府国家災害管理庁(NADMA)を訪問し、QZSSのDCレポート技術について主要関係者に説明
2)セランゴール州フルランガットの町を2日間連続で訪問し、QZSSプロトタイプ受信機のセットアップ、デモンストレーション、テスト、性能について議論
3)主要政府機関および関係者を招集し、災害早期警報システムに関する各地域の取り組みを共有するとともに、現地の参加者全員に調査票を配布
4)次のステップについて議論

マレーシアでのQZSS DCレポート実証実験では、フルランガットでテストされたプロトタイプ受信機がQZSSを通じて送信された警報メッセージを受信できることが示されました。このデモンストレーションの結果、現地関係からは、特段の関心があり、マレーシアの既存の早期警報技術や慣行と統合する選択肢についてプロジェクトチームと議論を行いました。
(2023/08/31 15:00)

2016年5月17 - 18日(マレーシア、プトラジャヤ)

IMG_9978-1.JPG国際復興支援プラットフォーム(IRP)/アジア防災センター(ADRC)は、マレーシア北大学(UUM)からの公式要請を受け、2016年5月17~18日の2日間、科学大学テナガ・ナショナル (UNITEN)キャンパスで開催された事前災害復興計画に関するオリエンテーション・ワークショップを支援しました。マレーシア北大学は、洪水対策に重点を置いた災害対策研究プロジェクトを実施しているマレーシア国内6大学のネットワークを代表する大学です。

この学術ネットワークは、マレーシア北大学(UUM)、マレーシア工科大学(UTM)、マラ工科大学(UiTM)、科学大学テナガ・ナショナル(UNITEN)、マレーシア科学大学(USM)、マレーシア・イスラム科学大学(USIM)の6つの大学から構成されており、次の3つを目的にしたオリエンテーション・ワークショップの開催についてIRP/ADRCへ要請がありました。① 洪水災害に対する事前災害復興計画を通じた「Build Back Better」への理解を深めるとともに、そこから得た理解を大学課程に取り入れる可能性について検討すること、② 大学の教授陣が、教員、学生、実務家を対象にした「Build Back Better」を目指した事前災害復興計画の研修を実施する能力を高めること、③ 洪水対策をより効果的に実施するために事前復興計画の応用について調査することの3つがその目的です。

約35名の大学教授、講師、マレーシア政府関係者らがワークショップに参加しましたが、その中には、学術ネットワークの構成メンバーである、マレーシア政府の市民防衛局(JPAM)、教育省(KPM)、消防局 (JBP)、ケママン地区、国際 NGO マーシー・マレーシアの代表者らも含まれていました。

今回のワークショップの趣旨を明確にするため、2つのキーノートスピーチが行われました。最初のスピーチは、トレンガヌ州ケママン地区の政府担当官、ロズマン・ロスラン氏から、洪水に対する事前災害復興計画の先進的取組について説明があり、特に、ケママン地区では、ホテルや病院との間に洪水時の協定を事前に取り交わすことを促進していることについて、述べられました。2つ目のスピーチは、マレーシア政府教育省のサイフル・エフェンディ氏から公立学校の防災対策に関するガイドライン案について述べられました。また、参加者によるグループ演習では、2つのことが成果としてまとまりました。一つは、マレーシアの事前災害復興計画に対するチェックリストであり、もう一つは、生活復興に対する戦略と行動をひとつに整理したものでした。

次なるステップとして、参加者は、実際に集まるかヴァーチャルに集まるかは別として、引き続き、今回の議論を行っていくことに賛同しました。次に取るべきフォローアップの行動としては、① ケママン地区の洪水からの復興事例を文書として取りまとめ、IRP/ADRCへ報告すること、② IRP/ADRCの事前災害復興計画に関する資料を調べて、大学課程に組み入れた講義摘要案の作成を検討すること、③実務家や政策決定者向けのハンドブックを含めて、洪水からの災害復興に関するナレッジプロダクトを開発することの3つが挙げられました。

今回のワークショップを主催した洪水対策研究プロジェクトのための学術ネットワークは、マレーシア政府の国家安全保障会議、気象庁、かんがい排水局らと密接に連携を取りながら、プロジェクトを進めていく予定です。

(2016/05/17 14:40)

2015年12月25日(マレーシア)

 ADRCは、2015年12月にマレーシアの教育省において、アドバイザーであるマラ工科大学と共に「学校での防災教育の推進」に関する会議を開催しました。本会議では、年度末に実施されるマレーシア国内での学校防災プログラムに関するスケジュールや講義内容について確認が行われました。

(2015/12/25 18:30)
2015年10月22日(マレーシア)

 ADRCは、2015年10月にマレーシアにおいて、マラ工科大学と共に「学校での防災教育の推進」に関する協議会を開催しました。担当者と最新の防災教育活動に関して情報共有を行い、本事業に関する今後の対応について意見交換を行いました。

(2015/10/22 18:30)

2012年2月14日-16日(マレーシア、クアラルンプール)


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アジア防災センター(ADRC)は2012年2月14日から16日に亘り、マレーシア・クアラルンプールにて地方行政官を対象とした防災能力の強化研修を実施しました。これは2009年よりマレーシア国家安全保障会議(NSC)とADRCが準備を進めてきたものです。マレーシア全国の防災担当地方行政官にNSC、関連省庁を加え約80人が参加しました。

本研修は2010年に実施した講師育成研修(TOT)に続くもので、TOTに参加したNSC、気象局(MMD)、関連省庁の職員が今回講師を務めました。今回の研修に参加した地方行政官はコミュニティ防災の担い手としても期待されており、研修プログラムにおいては、NSC指令(Directive)、洪水対策、早期警戒、日本及びマレーシアでの津波からの復興に関する講義と、コミュニティ防災をテーマにしたグループディスカッションを扱いました。参加者の関心は非常に高く、講義、グループディスカッションでは活発に意見が交換されました。

本研修をもって、同国での研修事業は終了となりますが、これを機に各地で地方行政官及びコミュニティを対象とした研修が展開され、同国の災害対応能力強化につながることが期待されます。


(2012/2/27 17:40)

2011年5月9日-10日(カンボジア、シエムリアップ)


平成23年5月9、10日にカンボジア国、シエムリアップで開催された、第22回アセアン宇宙技術利用小委員会(SCOSA)会議へ出席しました。
 この会議では、アセアン各国の宇宙技術に関係する機関が出席し、SCOSAで実施しているプロジェクトや新しいプロジェクト、そして、宇宙技術の利用に関する課題が話し合われました。
 アジア防災センターは、現在、日本アセアン統合基金による、「災害管理における衛星画像の防災利用」プロジェクトを、アジア工科大学の協力のもとに実施しており、この会議で、プロジェクトの実施状況を報告しました。
 このプロジェクトは、シンガポール及びマレーシアを除くアセアン8ヶ国を対象として、防災分野への衛星画像利用を促進するものであり、講習と実習を各国で実施しています。
なお、プロジェクトの概要および実施状況は、http://www.geoinfo.ait.ac.th/adrc/index.htmで公開しています。

2011/6/2 13;20

2011年2月18-19日(マレーシア、マラッカ)


2011年2月18-19日に、マレーシアのマラッカにおいて国民防災の日の式典がマレーシア国家安全保障会議(NSC)の主催で開催されました。アジア防災センター(ADRC)はこの式典に招待を受け参加しました。
この行事には、国際機関、ASEAN諸国、マレーシアの中央および地方政府からの代表者1,000人以上が参加しました。第1日の全体会議において、ADRCは主催者からの依頼により、「総合防災対策」について発表しました。全体会議の後、「開発の政策、計画策定及び実施への防災の組み込み」をテーマに、セッション2A「防災における地方組織の役割」、セッション2B「防災への教育の取り込み(ASEAN知識共有ワークショップ)」、セッション2C「災害に安全な病院」、セッション2D「国家防災管理の仕組み」の4つのセッションに分かれて議論が行われました。
 二日目の午後に、防災の日の行事として、国連国際防災戦略(ISDR)の世界防災キャンペーン開始式が、ムヒデン ヤシン副首相の出席の下に開催されました。

                                              (2011/02/19 17:30)

2010年9月21日~23日(マレーシア、クアラルンプール)


malaysia.JPG2010年9月21日から3日間にわたり、マレーシア、クアラルンプールにてコミュニティの災害リスク管理に関する研修が実施されました。アジア防災センター(ADRC)、国家安全保障会議(NSC)、防災関連省庁、地方自治体の防災部門などから約50人が参加しました。

研修はNSCのダトゥク・モハメド次官、オグ・サリム災害局局長の開会の辞で始まり、本研修を通じたコミュニティの災害対応能力強化に対する高い期待が述べられました。続く講義では、ADRC、NSC、関連省庁、NGOの専門家が、総合災害リスク管理、同国の防災政策、メカニズム、さまざまな防災の取り組みなどに関する講義を行いました。また、マレーシア気象局及び灌漑排水局を視察し、気象、河川のモニタリングシステムの実際を学びました。

参加者は熱心に研修に取り組み、さまざまな分野からの講義に対し、活発な質疑応答、議論がなされました。今後同国で予定されている地方自治体、コミュニティレベルでの研修では、今回の参加者が講師となり、講義を担当することになっています。

NSCとADRCは同国で2009年から地方行政官能力強化プロジェクトを進めており、本研修のようにコミュニティ防災活動との相乗効果が期待されます。

 (2010/10/15 17:40)

2009年8月17~19日(マレーシア、クアラルンプール)


blog_gr.jpgアジア防災センター(ADRC)は、国際協力機構(JICA)と協力し、2009年8月17日から19日にかけて、JICA 草の根技術協力事業「アジアNGO防災研修」の3年次プログラムをマレーシア・クアラルンプールで実施しました。

本プロジェクトの最終年度である今年は、研修の成果として防災ツール集の作成を行うこととしており、クアラルンプールでは、ツール集作成にかかる内部打ち合せ及びツールに関するワークショップを開催しました。


18日に開催されたワークショップには、マレーシアで活躍する防災・環境関連のNGOや政府関係者を中心に20名が一堂に会しました。ワークショップでは、一年次研修員が本事業を通じて取得した防災ツールや手法を自国の防災活動に適用したケーススタディを紹介し、ツールや手法そのものを紹介するだけでなく、その適用に焦点を当てて発表が行なわれました。

ワークショップ参加者からは、ツールを使うことにより住民に与えることのできたインパクト、マレーシアでのコミュニティ防災ツールの適用に関するアドバイス、地方行政官の取り入れ方、災害記念館の運営等について多くの質問やフィードバックが寄せられました。

今後、ワークショップで得られたフィードバックを反映させ、防災ツール集の年内の発行を目指しています。

 

(2009/08/27 17:40) 

2009年5月21日~22日(ブルネイ)、5月27日~28日(マレーシア)

2009年5月、ASEAN地方行政官能力強化プロジェクトが、ブルネイ、マレーシアにて始動しました。本事業はASEAN各国における防災担当の地方行政官の能力強化を目指すもので、第2年目となる本年度は、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、タイの各国を対象としており、今回のブルネイ、マレーシアに先立ち、4月にはフィリピンとタイで開始しています。

5月21日~22日、ブルネイ、バンダルスリブガワンにてブルネイ国家防災センター(NDMC)と、5月27日~28日はマレーシア、クアラルンプールでマレーシア国家安全保障会議(NSC)とADRCはそれぞれキックオフミーティングを開催しました。ADRCから本事業の概要を説明した後、NDMC、NSC各自の防災体制、行政官に対する研修体制についての発表がありました。両国の研修ニーズを踏まえ、研修の時期、トピックス、対象地域などについて協議しました。今後、研修教材を開発した後、講師を育成するための研修、それに続き、地方行政官への研修が実施される予定です。


(2009/06/29 17:40)

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