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ADRCの活動
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ADRC活動報告

2024年6月25日~28日 (韓国、ソウル)


20240625.png今年の台風委員会・防災作業部会(WGDRR)年次会合は、「『すべての人に早期警報システムを』イニシアチブ(EW4All):効果的な災害リスク軽減のためのギャップの解消」をテーマに、2024年6月25日から28日にかけて韓国のソウルで開催されました。ADRCは内閣府に代わり本会合に参加し、以下のような貢献と活動をしました。


1)2023年にADRCが実施した防災活動、すなわちGLIDE、センチネル・アジア、準天頂衛星システム(QZSS)、トレーニング、ウェビナー、アジア防災会議(ACDR)、ウェブサイト、その他の情報共有活動などについて、それらの達成状況に焦点を当てて日本のメンバーレポートを発表した。
2)次回のACDR2024の主催者、テーマ、日程、開催地をWGDRRメンバーへ共有した。
3)ACDR2024のテーマに関連する技術発表として、韓国国家防災研究所(NDMI)から「ディープラーニングとセンサーデータを利用した都市浸水対応技術」及び国連アジア太平洋経済社会委員会(UN-ESCAP)から「『すべての人に早期警報システムを』イニシアチブにおける社会的インパクト予測の役割」が報告された。
4)GLIDE、ウェブサイト、オンライン・データベースを通じた情報共有におけるWGDRRとの継続的な協力関係を確認し、作業部会の年次活動計画(AOPs)に反映させることとした。
5)2024年7月24-25日に開催される「気候変動に対する脆弱な沿岸地域社会の回復力の向上」に関するAPECベトナムが主催するオンライン・ワークショップへのADRCの参加について、ベトナム側と協議した。


WGDRRは、UNESCAP/世界気象機関(WMO)台風委員会の下にある作業部会の一つで、アジア太平洋地域の14のメンバー(すなわち12カ国と2地域)で構成されています。

(20240705 15:00)

2024年6月24日 ~ 25日 (ベトナム、ダナン)


20240624.JPG

2024年6月24日~25日、ベトナムのダナンでEPWGワークショップ「APECにおける災害脆弱コミュニティのための早期警報早期行動の強化」が開催されました。これは、APECの防災作業部会(EPWG)でベトナムのフォーカルポイントでもあるベトナム農業農村開発省堤防管理・防災局が主催したもので、APECのメンバーエコノミー間で自然災害リスク管理に関する専門的・技術的情報を共有することを目的としており、APEC域内の約30名の専門家が参加しました。


ADRCからは児玉美樹研究部長と塩見有美主任研究員が参加し、塩見主任研究員はセッション3「ベストプラクティスと教訓」の中で、「CBDRMと緊急事態管理のための最新技術の活用」と題したプレゼンテーションを行いました。本ワークショップを通じて、参加者は、脆弱なコミュニティに対する早期警報と早期行動に関するさまざまな教訓や意見を積極的に共有しました。

(2024/07/02 15:00)

2024年6月17日~8月8日


20240617.JPGアジア防災センター(ADRC)は、2024年6月17日から8月8日にかけて、JICA課題別研修「中央アジア・コーカサス総合防災」コースをJICA関西との協力により実施しました。カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの4か国から6名の防災担当行政官が参加し、災害対策の推進に向けた地方防災計画策定・実践の手法について学びました。


前半の4週間はオンラインによる講義や演習を行い、後半の3週間は日本での対面研修を行いました。来日中は兵庫県、大阪府、奈良県の防災関連機関を訪問したほか、新潟県中越地震後の崩壊・地すべり対策や、富山県常願寺川流域の砂防・治水対策などの現場を視察しました。また、演習やディスカッションを通じて各国の地方防災計画案を作成しました。研修員の皆さんは熱心にプログラムに参加し、研修の成果をどのように自身の業務や自国の災害対策に活かしていくのか検討しました。


本研修実施にあたり、ご協力いただいた各関係機関のご担当者、講師の皆様に厚く御礼申し上げます。

(2024/08/15 15:00)

2024年6月13日(オンライン)


2024年6月13日、第7回GLIDE運営委員会がオンラインで開催されました。運営委員会メンバー機関から15名が参加し、年間の重点活動について議論し、3つの小委員会(API、SOP、製品開発)間のコミュニケーションをより緊密にすることに合意しました。また、GLIDE活用に関連する最近の活動についても共有を行い、ADRCからはESCAP/WMO台風委員会プロジェクトでのGLIDE活用に関する報告を行いました。


(2024/06/20 15:00)

2024年6月10日 (オンライン)


2024年6月10日 国連防災緊急対応衛星情報プラットフォーム (UN-SPIDER)の地域支援事務所(RSO)会議がオンラインで開催されました。UN-SPIDERは、宇宙空間ベースの技術の防災や緊急対応の場面での利活用を促進するための多国間のプラットフォームであり、国連宇宙部(UNOOSA, United Nations Office for Outer Space Affairs)が支援しているプログラムです。UNOOSAは、国際連合において宇宙に関する政策を担当する機関です。本部はオーストリアのウィーンにあります。


また、RSOは、UN-SPIDERのプログラムを支援する地域単位のサポートオフィスのことです。2009年6月4日に国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)の第52回会議において、ADRCは、RSOの設立に関する協力合意文書にUNOOSAと共に署名し、以来RSOとして活動をしています。


6月10日のUN-SPIDERのRSOの会議では、内閣府宇宙戦略事務局がアジア大洋州地域の9カ国と連携して展開を検討している準天頂衛星の防災利用に関する事業の進捗状況について、ADRCのプロジェクト・ディレクターである鈴木弘二氏がプレゼンテーションを行いました。


この技術は、日本国が開発・運用しているGNSS(全球測位衛星システム)である準天頂衛星システム(日本名、みちびき)を利用して、防災関連情報を「みちびき」を介して伝達するものです。これは、通常の通信インフラが整備されていない地域や災害などの影響で通信インフラが途絶している状況下でも防災関連情報を提供することができる優れた技術であり、日本国内では2018年から一部運用が開始されています。この技術をアジア大洋州地域での社会実装を念頭にして、利用可能性についての調査やプロトタイプの受信機を現地に持ち込んでデモンストレーションを実施しているものです。


会議冒頭で、UN-SPIDERのプラットフォームで取り組まれてきた宇宙空間ベースの技術の防災利用の取り組みは、これまで光学衛星、SAR衛星関連のものであり、GNSS(QZSS、準天頂衛星)の技術の防災への活用の取り組みは極めてユニークであるという紹介がUN-SPIDERからありました。

(2024/06/17 15:00)

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