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ADRCの活動
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ADRC活動報告

IMG_0013.JPG2014年12月13~21日(ブータン)


メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。6年目となった本年度はブータンを対象国のひとつとし、同国からのカントリーレポートの提出後、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、聞き取り調査等を行いました。

今回のブータンにおけるレビューのテーマは文化遺産と減災の融合(ダガナ城塞における防災力強化訓練プログラム)で、ADRC職員1名の他、アジア各国におけるコミュニティ防災の推進等に携わるNPO法人SEEDS Asiaの事務局長、中川裕子氏がレビュアーとして参加しました。

評価チームは、防災に関する研究や事業などを行っている内務文化省防災局や訓練プログラムを実施したダガナの城塞などを訪問し、各機関の取組みについて聞き取り調査を行うとともに、現場を視察することで、「初めて実施された今回の訓練が僧侶等の城塞関係者の防災意識や知識、実践力の向上につながった」「防災局と地元の消防等関係機関の友好な関係が事業実施を円滑に進めた」「関係者が防災の必要性を良く理解し、事業継続についての意欲が高い」などの評価と「将来的に火災だけではなく、地震などのマルチハザードに対応した訓練の実施」「学校やコミュニティと連携した防災訓練の実施」などを今後想定すべきといった提言に関する調査結果案をとりまとめました。また、現地ではワークショップを開催し、防災におけるコミュニティの関わりや学校教育の重要性を紹介し、今後のさらなる防災力の向上について、現地関係者と情報共有や協議を行いました。

今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内でブータンからの最終事業報告書を共有する予定です。

最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

(2014/12/22 19:40)

2014年12月9~10日(バングラデシュ、ダッカ)

photo_Bangladesh.jpg

バングラデシュはこれまで災害に対して脆弱な国であったものの、災害復興はインフラやコミュニティ、国民生活を強化する絶好の機会であるという認識に基づき、防災・救護省を中心に、過去の復興における取組や政策、計画を見直し、減災に向けた「Build Back Better」に取り組もうとしています。

このような状況の中、今回、防災・救護省は、バングラデシュ災害復興戦略研究所(ISRSDRR )及びIRP/ADRCと共に、現地パートナーである国連開発計画(UNDP)等の協力も得ながら、ダッカにおいて「IRP復興ワークショップ」を開催しました。

ワークショップには関係機関の代表50名以上が参加し、「Build Back Better」の推進や持続可能な開発のための土台作りに向けた議論を行いました。

開会式では、IRP/ADRCによる災害復興の主要原則についての基調講演に続いて、防災・救護大臣、同省防災部長、国会防災委員会委員長がそれぞれ、防災の重要性についてのスピーチを行いました。

ワークショップでは最終的に、国及び地方政府における復興行政機能の制度化、政府機関における復興予算の確立、復興に係る協力のしくみづくり、といった提案がなされ、また今後、防災・救護省が関係機関と協議しながら、国の復興プラットフォーム設立に向けて取り組んでいくこととなっています。

   (2014/12/17 14:40)

2014年12月2日~4日(タイ、バンコク)

ADRCは2014年12月2~4日にタイ、バンコクで開催された国際防災戦略アジアパートナーシップ会議に出席しました。この会議は第6回アジア防災閣僚会合後の方向性、第3回国連防災世界会議の準備、2015年以降の防災の枠組み採択と実施の準備について議論することを目的としています。

政府、国際・地域機関、国連、市民社会組織、メディア等から約90名の参加があり、次の5つのセッションが開かれました。

1. 第6回アジア防災閣僚会合の検証
2. 兵庫行動枠組み(HFA)のモニタリングと第3回国連世界防災会議の進捗状況
3. ポストHFAの実施
4. 国連防災行動計画スキームの提案
5. ポストHFAに向けたIAPの強化

各セッションで活発な議論が行われました。最後に第3回国連世界防災会議とポストHFAに対する期待が述べられ、会議は閉幕しました。
(2014/12/12 17:40)
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