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ADRCの活動
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ADRC活動報告

2024年1月30日~31日

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ADRCは、2024年1月30-31日の2日間、台湾国家宇宙センター(TASA)で開催された第22回センチネルアジア運営委員会に出席しました。会合には、センチネルアジアの事務局を務める宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、アジア各国宇宙機関、画像解析機関、これら機関とアジア各国防災機関をつなぐ立場からADRCが出席しました。

会議においては、JAXAから会合の趣旨、センチネルアジアの運用の現状と課題等の説明がありました。その他、各国宇宙機関から運用の現状等の発表、アジア工科大学や山口大学などから画像解析等にかかる課題について発表がありました。ADRCからは、国連防災機関(UNDRR)などとの連携状況、2023年にトルコとネパールで開催したセンチネルアジアのワークショップの活動内容について報告を行いました。最後に、各機関の発表に基づいて、センチネルアジア行計画の改定について議論が行われました。
(2024/02/07 15:00)
2024年1月30日

日本時間の2024年1月1日(月)16時10分頃、日本海側の広い範囲でマグニチュード7.6の地震の揺れが観測され、石川県の能登半島で最大震度7が観測されました(GLIDE 番号:EQ-2024-000001-JPN)。また、地震により、震源に近い沿岸部を中心に北海道から九州にかけ、広範囲で大小の津波が観測されました。本地震及び津波により、多くの死者、負傷者、家屋や建物の倒壊、火災、土砂崩れなどが発生しました。

ADRCでは、災害直後より、本災害の情報収集を行っており、ホームページ上で英語(および日本語)で幅広く情報を発信しています。詳細は、以下のサイトをご覧ください。

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令和6年能登半島地震の概要情報(英語版)
*大規模災害レポートのページ、随時更新

最新災害情報 *随時更新
(202401/30 15:00)
2024年1月10日 (オンライン)

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2024年1月10日に開催された、アジア太平洋地域における災害リスク軽減のための気候変動予測に関するウェビナーシリーズ第2回では、ネパールにおける予測研究の成果と気候変動関連データの活用について取り上げられました。このウェビナーでは、気候変動予測先端研究プログラム(SENTAN)プロジェクトによりネパールから2人の専門家が招かれ、情報と経験が共有されました。

ポカラ大学工学部のビナヤ・クマール・ミシュラ教授は、ネパールのバグマティ川における洪水頻度の変化予測について発表しました。カトマンズ渓谷一帯に広がるバグマティ川流域はコカナの上流に位置し、近年壊滅的な洪水が発生するようになりました。そのため、ポカラ大学では、気候変動シナリオ下での洪水流量の変化を評価するために、水文工学センター水文モデリングシステム(HEC-HMS)を設置しました。カトマンズ渓谷の将来の洪水リスクを評価するために、非常に高解像度の非静力学地域気候モデル(NHRCM)の降水出力が用いられました。この研究から、以下のような結果がもたらされました。

1)地域気候モデル(RCM)の降水量出力において、極端な降水量の増加が確認された。
2)将来の気候条件における降水量の極端な増加は、カトマンズ渓谷における洪水リスクの増大を示している。

ネパール政府水文気象局(DHM)の気候課長であるビブティ・ポカレル氏は、DHMが提供する気候サービス情報について説明を行いました。ポカレル氏からは、DHMがネパールの降水量と気温を監視し、干ばつや熱波、異常気象の切迫した情報を提供していることの発表がありました。DHMが作成する気候データは、気候予測に利用されるだけでなく、気候変動に関する国家基本計画や政策に反映されます。さらに、気候サービス情報は、航空、農業、水、エネルギー、保健、防災(DRR)の各部門に提供されています。しかし、気候情報サービスには限界やギャップがあり、ポカレル氏は、研究能力や設備に限界のため、気候情報の質は高くないと指摘しました。例えば、DHMは現在、統計的ダウンスケーリングを利用していますが、動的ダウンスケーリングを利用する能力はないため、SENTANのようなパートナーの支援は非常にありがたいとの発言がありました。

このウェビナーでは、下記の研究者による講演が行われ、ウェビナーで提起された重要なポイントを紹介し、SENTANプロジェクトとDHMネパールのさらなる協力を促しました。

1)京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門 教授 森信人氏
2)気象庁気象研究所応用気象研究部第二研究室 室長 中江川敏行氏
3)気象庁気象研究所応用気象研究部第一研究室 室長 村田明彦氏
4)水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)グループ長、及び水のレジリエンスと災害に関するプラットフォーム代表 森範行氏
5)京都大学大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 水工学講座 水文・水資源学分野 教授 立川 康人

このウェビナーは、神戸大学都市安全研究センター リスク・コミュニケーション研究部門安全コミュニケーショングループ准教授の小林健一郎氏と、アジア防災センター(ADRC)主任研究員のジェリー・ポトゥタン氏が共同進行役を務めました。本ウェビナーのビデオ録画と資料は以下のウェブサイトに掲載されています。
(2024/01/17 15:00)
2023年12月7日(オンライン)

2023年12月7日、GLIDE運営委員会がオンラインで開催され、運営委員メンバーである国連、国際機関、研究機関等、9機関から25名が参加しました。会議は東北大学災害科学国際研究所小野裕一教授が議長を務め、2023年の活動状況の他、メンバー機関CRED、UNDRRから最近の取り組みについて共有されました。参加者2024年の活動について議論し、今後もGLIDEの展開、活用について協力していくことを確認しました。
(2023/12/14 15:00)
2023年12月5日~2024年1月29日

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ADRCは、2023年12月5日から2024年1月29日にかけて、JICA課題別研修「アフリカ総合防災2023」コースをJICA関西との協力により実施しました。研修は遠隔研修と来日研修によるハイブリッド形式で行われ、アルジェリア、コートジボワール、エジプト、ケニア、リベリア、マラウイ、モザンビーク、セネガル、シエラレオネ、南スーダン、ジンバブエ、カーボベルデの12か国から13名の防災担当行政官が参加しました。

本研修は、各国における災害対策を推進するために、地方防災計画案の策定および実践方法の習得を目指すものです。研修員は講義や現地視察、防災タウンウォッチングや地方防災計画案策定の演習を通じて、対象都市の災害対策を検討しました。研修実施にあたり、ご協力いただいた関係機関の担当者、大学の皆様に厚く御礼申し上げます。
(2024/02/05 15:00)
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