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ADRC活動報告

準天頂衛星システム DCレポートのマレーシアでの実証実験

2023年8月21日~25日(マレーシア)
20230821_2図1.png

準天頂衛星システム(QZSS)のサービスのひとつに、内閣府宇宙開発戦略推進事務局(NSPS-CAO)がアジア太平洋地域の国々で推進している「災害・危機管理衛星レポート(DCレポート)」があります。QZSSは、警報メッセージを地上に送信することができ、インターネットや携帯電話の通信システムがない地域でも有効です。また、既存の地上通信システムが異常災害によって被害を受けた場合の冗長システムとしても機能します。

NSPS-CAOの監督の下、ADRC、アジア航測株式会社、株式会社NTTデータの代表者で構成されるプロジェクトチームが2023年8月21日から25日にかけてマレーシアを訪問し、QZSS DCレポート技術のデモンストレーションを行いました。マレーシア工科大学の防災センターの現地支援により、プロジェクトチームは以下の主要な活動を行いました。

1)プトラジャヤのマレーシア首相府国家災害管理庁(NADMA)を訪問し、QZSSのDCレポート技術について主要関係者に説明
2)セランゴール州フルランガットの町を2日間連続で訪問し、QZSSプロトタイプ受信機のセットアップ、デモンストレーション、テスト、性能について議論
3)主要政府機関および関係者を招集し、災害早期警報システムに関する各地域の取り組みを共有するとともに、現地の参加者全員に調査票を配布
4)次のステップについて議論

マレーシアでのQZSS DCレポート実証実験では、フルランガットでテストされたプロトタイプ受信機がQZSSを通じて送信された警報メッセージを受信できることが示されました。このデモンストレーションの結果、現地関係からは、特段の関心があり、マレーシアの既存の早期警報技術や慣行と統合する選択肢についてプロジェクトチームと議論を行いました。
(2023/08/31 15:00)
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