2011年2月22日~25日 インドネシア
IRP/ADRCチームはインドネシアを訪れ、バンダアチェのTDMRC及びジャカルタのBRR協会とともに、アチェ大津波からの復興について協議と再検証を行うなど、復興の協力関係を深めた。
アチェ大津波からの復興について現在、生活、シェルター、インフラ、ガバナンスの分野ごとに得られた知見をまとめた報告書がTDMRCとの協働により作成されつつある。この報告書は、アチェの特徴ある復興の経験や先駆的な取り組みを取り上げ、その課題と教訓を他の政府や関係団体に情報提供することを主眼としている。IRP/ADRCチームはこの報告書案にコメントを提供するとともに、参加したアチェの復興関係者の前で、災害復興計画のオリエンテーションや、IRP/ADRCが提供している知識やサービスの説明を行った。

ジャカルタではIRP/ADRCチームは、BRR協会によるワークショップ「復興の管理:住宅、定住、インフラにおける教訓」に参加した。IRP/ADRCは当該ワークショップで復興における国際協力の枠組みや教訓を紹介した。このワークショップには、インドネシアの副大臣クラスや開発関連団体の代表者などのハイレベルを含む、中央政府、地方政府、大学、研究センター等から約40名の参加者があった。当該ワークショップにおいて、IRP/ADRCはまた、成果物を回覧・展示するとともに、協力関係発展のシンボルとして復興ガイダンスノートをBRR協会に提供したほか、省庁や自治体の代表者にも復興ガイダンスノートを提供した。今回会議のIRP/ADRCにとっての重要な成果として、(ⅰ)講師トレーニングを含むIRPトレーニングモデュールの今後のBRR協会への移管、(ⅱ)復興ナレッジマネジメント機能についての一層の協力、(ⅲ)IRP運営委員会へのインドネシア政府の参加、などがあげられる。
IRP/ADRCチームはまた、復興における協力関係の強化のため、AHAセンター、開発の監視・監督担当大統領デリバリーユニット室、BNPB、オーストラリア-インドネシア減災機構(AIFDR)を訪問した。
(2011/03/22 14:00)