2022年6月15日(オンライン)
2022年6月15日、アジア防災センター(ADRC)は、2022年度ADRCオンライン津波セミナーを開催しました。本セミナーに登壇した専門家は、津波に対する理解を深めるとともに、実践的な対策を強化するための知見を提供しました。
まず、テク・アルビシャーリ氏(インドネシア シャクアラ大学津波防災研究所 部長、同災害学大学院 教授)は、津波リスクを従来の災害リスクの視点から捉えるのでなく、連続的・体系的な視点で捉えていくことの重要性について紹介しました。
次に、ソムヌーク・スワトゥク氏(タイ内務省防災局 国家災害警報センター 災害警報専門官)は、津波に対する早期警戒システムが、避難対策や災害対応・復旧活動の管理にいかに役立つかについて示しました。
そして、荒木田勝氏(ADRC研究部長)は、災害の影響を評価する上で、衛星画像の有効性(災害前後の写真の分析など)について紹介しました。
最後に、ADRCの中川雅章所長は、「将来、津波災害の影響を軽減するためには、津波リスクについてもっと学び、情報や経験を共有し続けるとともに、津波対策の知識や技術を忘れないように次の世代に伝えていく必要がある」と述べました。
ジェラルド・ポトゥタン氏(ADRC主任研究員)の司会のもと、25カ国から279名の参加者が集まり、セミナーが開催されました。参加者からは、津波リスクや実践的な対策、最新の衛星技術について理解を深めることができたとの評価をいただきました。
詳細はこちらのサイト(https://www.adrc.asia/acdr/2022tsunami.php)をご覧ください。
(2022/06/30 15:00)