2025年5月11日~18日
ASEAN防災人道支援調整センター(AHAセンター)が実施する ASEAN幹部向け緊急対応防災リーダーシップ事業(ACE-LEDMP)のミドルレベルを対象とした日本研修(第2回)を実施しました。ACE-LEDMPミドルレベルは1か月のオンラインプログラム、インドネシアでの1か月の実地研修、さらに日本での1週間の研修を通して、ASEANの防災分野でリーダーシップを発揮する人材を育成することを目的としたプログラムです。
(左)内閣府防災担当での講義、(右)亀の瀬地すべり歴史資料室の視察
今回のプログラムには、ベトナムを除くASEANの9カ国の防災担当部署での勤務経験が5年以上の幹部職員20名が参加し、同行するAHAセンターからの職員4名とともに来日しました。日本での研修では、内閣府、兵庫県、国際協力機構(JICA)、アジア防災センター(ADRC)などから講義を受けるとともに、荒川下流河川事務所、人と防災未来センター、津波高潮防災ステーション、亀の瀬地すべり歴史資料室などを視察し、日本の防災政策についての理解を深めました。また民間企業の取組みとして、地圏環境テクノロジーを訪問し、精細な流域水循環モデルによる、事前の防災・減災対策立案やリアルタイム流域モニタリングを行う技術について学びました。
さらに、今回の研修では、プログラムの一環として、「いのち輝く未来社会のデザイン」
というテーマのもと実施されている大阪・関西万博2025を訪れました。 カーボンニュートラルやデジタル化といった取組みを通し、防災にも関連する諸課題に対して、多様な価値観を踏まえた上で解決していくことについての見識も深めました。
大阪・関西万博2025 アセアンパビリオン訪問
また、研修の最後には、研修で学んだ内容や、今後各国の
防災対策の推進するための気づきについて発表を行いました。参加者はインドネシアに戻り、 全体のACE-LEDMP研修プログラムを通じて得た経験をもとに、 今後のアクションプランなどの検討を続けました。
Bosai Windowに関する最終発表の一例
(2025/05/30 15:40)
