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ADRCの活動
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ADRC活動報告

2025年11月29日 日本

アジア防災センター(ADRC)の三浦房紀センター長と荒木田勝リサーチフェローは、2025年11月29日に神奈川大学アジア研究センター主催、ADRC及びドポプロ共催のシンポジウム「アジア地域の複合災害への備え ― レジリエンス強
化に関する技術動向と課題 ―」に参加しました。本シンポジウムは、アジア各地で頻発する災害を、単一の自然現象としてではなく、複数のハザードや社会要因が重なり合う「複合・連鎖災害」として捉え直すことを目的として実施されました。

393_シンポジウム.png

冒頭では、西川智氏(JICA国際協力専門員/東北大学災害科学国際研究所 特任教授)による基調講演「日本の防災行政の進展と世界の防災の潮流」が行われました。関東大震災から100年を迎えた日本の防災制度の変遷を振り返るとともに、国際的な防災政策の動向や各国が直面する共通課題が示されました。

各分野の専門家による講演セッションにおいて、三浦センター長は、「防災新技術の潮流」をテーマに、衛星の民間活用や衛星コンステレーションを中心とした最新動向を紹介し、広域かつ同時多発的に発生する災害への技術的な備えの重要性を示しました。

後半のパネルディスカッションでは、「関東地震から100年の教訓・課題をアジア防災の推進にどう生かすか」をテーマに議論が行われました。荒木田リサーチフェローは、「アジアの課題」について発表し、長期的な災害データを基に、災害の発生数自体に大きな変化がない一方で、都市化の進展により被害の様相が変化していることを指摘しました。また、洪水や地震、感染症などが重なって発生する複合災害がアジアでは常態化している現状を踏まえ、重層的なリスクを前提とした防災政策や計画が必要であると述べました。

本シンポジウムは、学術的知見と実務的経験を結びつけ、アジア地域における将来の複合災害への備えを考える重要な対話の場となりました。

(2025/12/26 15:40)

2025年12月17日~19日 東京


前号でお知らせの通り、2025年12月17日から19日にかけて、内閣府主催の下、
アジア防災会議2025(ACDR2025)が東京で開催されます。今年度のテーマは、
「共にレジリエンスを育む:巨大災害に備えた持続可能な社会の実現へ向けて
(Forging Resilience Together: Toward a Sustainable Society Prepared
for Mega-Disasters)」です。 Flyer_ACDR2025.png

会議のアジェンダ(案)は以下の通りとなっています。

<アジェンダ>*2025年11月28日現在
第1日目:2025年12月17日(水)
- 開会式
- パネル・ディスカッション「巨大災害への備えと持続的成長」
- ラウンドテーブル・セッション1
- セッション1「災害レジリエンスのための技術革新」

第2日目:2025年12月18日(木)
- ラウンドテーブル・セッション2
- セッション2「包摂的な防災リスク削減の基盤」
- 閉会式

第3日目:2025年12月19日(金)
- フィールド・トリップ*招待者のみ

本会議は、ハイブリッド形式で開催されます。すでに多くの皆様に現地参加で
のご登録をいただいております。定員に達し次第、現地参加の受付は締め切ら
せていただきます。(※重要なお知らせ:システムの都合上、定員を超した場
合は、現地参加でのお申し込みが完了した後でも、オンライン参加に変更をお
願いする場合がございます。確実にご参加いただくためには、オンラインでの
ご参加もご検討ください。何卒ご理解、ご了承のほどよろしくお願いいたしま
す。)

詳細は、以下のウェブサイトおよびフライヤーをご覧ください。皆様のご参加
をお待ちしております。

ACDR2025ウェブサイト: https://acdr.adrc.asia/home/acdr2025

ACDR2025フライヤー:https://www.adrc.asia/acdr/2025/documents/ACDR2025_Flyer_jpn.pdf


(2025/11/28 15:40)

2025年11月19日~21日 シンガポール

2025年11月19日から21日にかけて、シンガポール初となる大規模国際防災・危機管理展示会「SIDEX2025(Singapore-International Disaster & Emergency Management Expo)」が、シンガポールEXPO Hallにて開催されました。本イベ
ントは、シンガポール民間防衛庁(SCDF)の支援のもと、Co-operative of Singapore Civil Defence Force(COSEM)が主催したものです。ADRCは、プログラムの一環として実施されたカンファレンスのリソースパーソンとして参加しました。

393_SIDEX左.png

393_SIDEX右.png











SIDEX2025の様子


カンファレンスのOpening Sessionでは、シンガポール内務省上級国務大臣(SMS)ムハンマド・ファイシャル・イブラヒム准教授による開会挨拶に続き、SCDFのエリック・ヤップ長官より、これまでと今後のSCDFの取り組みを示す「Transformation Book」および水陸両用消防救助車両(AFRV)が発表されました。これらの紹介からも、SCDFが本イベントに大きな力を注いでいることが伺えました。

ADRCの児玉美樹研究部長は、2日目のパネルディスカッション「Panel IV: Operational Challenges and Innovations in Community-Centric Emergency Readiness(コミュニティ防災における課題克服と新技術の活用)」に登壇し、ADRCが最近取り組んでいるスマートフォンを活用したコミュニティ防災のための情報共有システムなどを紹介しました。市民が日常的に使用しているツールを活かした防災活動の重要性について議論するとともに、他の登壇者からも、コミュニティの主体的な防災参画を促す取り組みが共有されました。

展示会全体としては、消防・緊急対応機材を扱う企業の出展が多く、防災関連企業の出展は比較的少ない傾向にありました。その中でもSCDFのブースは、新しい緊急対応機材の展示などがひときわ目を引き、注目を集めていました。また、出展企業は主にシンガポール国内の企業が中心でしたが、韓国や中国からの参加も大きなスペースを確保しており存在感を示していました。日本からは今回は1ブースのみの参加でしたが、内閣府防災担当が防災関連企業と連携して共同出展を行いました。会場内には出展者によるプレゼンテーションスペースも設けられており、日本政府ブースの割り当て枠ではSpectee社の技術紹介が行われ、多くの関心を集めていました。

SIDEXは来年の開催もすでに決定しており、今回の経験を踏まえた全体構成の見直し・改善が期待されます。今後も、防災分野における国際的な連携強化と情報共有の場として、SIDEXの発展が注目されます。

(2025/12/26 15:40)

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