pagetop
ADRCの活動
トップページADRCの活動 > ADRCの活動報告

ADRC活動報告

2014年10月27~31日(photo_Taiwan.jpg台北)


ADRCは、台北市において、10月27日から31日にかけ、「防災に関する国際ワークショップ」に参加しました。同ワークショップは、台湾の防災科学技術院(NCDR)が主宰するもので、本年は世界各国の大災害からの「よりよい復興 build back better」の経験を共有することを目的として開催されました。

ADRCからは、関東大震災、阪神・淡路大震災及び東日本大震災という我が国の過去の巨大災害を中心に、災害を教訓とした防災システムの改善、復興の経緯と課題を紹介するとともに、「よりよい復興のためのツールとガイダンス」について紹介しました。

この他に、アジア・太平洋及びラテンアメリカ諸国の出席者から、大災害からの復興に関する事例の紹介があり、貴重な情報と知識を共有する機会となりました。

(2014/11/7 14:40)

2014年10月26日~11月2日(バンダアチェ・スカブミ、インドネシア)

 近年、日本とインドネシアおいては大規模な地震及び津波被害が頻発しています。両国は、地理的にも類似点が多く災害の発生リスクが高くなっています。そこで、将来的な災害リスクの軽減を目的に、両国における住民の津波防災意識を調査し、最適な防災対策を検討し、今後に備えることが重要です。そこで、今回はインドネシアにおいて将来的に地震及び津波発生が危惧されるジャワ島西部に位置するスカブミと、2004年にスマトラ島沖地震で被害を受けたバンダアチェにおいて、住民の津波防災意識の調査を実施しました。
 まず、スカブミにおいては市街地のペラブハンラト地区を中心に、100人の住民アンケート調査を実施しました。アンケートの印象としては、同地域に於いては過去の震災の経験の少なさから、住民の防災意識は全体的に不足していているようでした。また、避難訓練等の災害対策の実施も少なく、今後はより積極的な防災意識向上に努めることが必要だとわかりました。
 次に、2004年にスマトラ島沖地震を経験しているバンダアチェでも同様に、100人の住民アンケートと市街地調査を実施しました。この地域では、津波避難ビルの建設や定期的な防災訓練の実施など、積極的な防災対策が進められていることがわかりました。住民の方の防災意識は比較的高いのですが、スマトラ島沖地震から10年が経過し、防災関係予算が年々減少していることにより、各種研究機関が縮小していることがわかりました。
 両地域においては、防災対策や住民の防災意識についてギャップはあるものの、災害リスクの軽減を目的に、継続的かつ積極的な防災活動が必要であることがわかりました。詳細なアンケート調査の集計結果については、結果を取りまとめ次第公開する予定です。
 なお、本調査は「公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」の助成金により実施しています。

(2014/11/18 18:30)

2014年10月20~24日(タイ、バンコク)


IMG_9296.JPGアジア防災センターは、国連アジア太平洋経済社会委員会・世界気象機関台風委員会が主催する台風委員会第9回統合ワークショップに参加しました。

会合には主催者をはじめとして、中国、北朝鮮、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、フィリピン、韓国、ベトナム、タイ、アメリカなどから関係者80名以上が出席し、「沿岸地域における早期警報システム向上のための標準実施要領の戦略」をメインテーマに、アジア防災センターも協力している「沿岸地域における早期警報システムのための標準実施要領協同事業」をはじめとする本年度の活動および各国の台風被害等について報告、意見交換がなされました。

また、防災作業部会においては3月に仙台で開催される「第3回国連世界防災会議」における台風委員会としての参加についても検討されました。

なお、台風委員会にはこの防災作業部会の他に気象、水文の各作業部会が設置されており、今回はその3つのワークショップが統合して開催されました。

会議の詳細につきましては次のウェブサイトをご覧ください(英語のみ)。
http://www.typhooncommittee.org/9IWS/

                                            (2014/10/28 19:40)
  

2014年10月11~18日(アルメニア)


IMG_9230.JPG

メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。6年目となった本年度はアルメニアを対象国のひとつとし、同国からのカントリーレポートの提出後、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、聞き取り調査等を行いました。

今回のアルメニアにおけるレビューのテーマは北部地方の養老院及び孤児院に対する地震対応力の構築で、ADRC職員1名の他、神戸大学工学研究科の大西一嘉准教授、中国四川大学-香港理工大学災害復興管理学院院長の顧林生教授がレビュアーとして参加しました。

評価チームは、防災に関する研究や事業などを行っている国家地震防災研究機構や養老院・孤児院を訪問し、各機関の取組みについて聞き取り調査を行うとともに、現場を視察することで、「避難ルートや避難場所を掲示している」「孤児院の年長者が年少者を補助する仕組みができている」などの評価と「避難ルートを塞ぐ家具の設置の改善」「非常時を見越した、日頃からの地域住民との連携」などの提言に関する調査結果案をとりまとめました。また、日本、中国における同施設等での取組みを紹介するワークショップを開催し、現地関係者と情報共有や協議を行いました。

本事業は、双方向での情報共有、学習を通じ、対象国のみならず評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内でアルメニアからの最終事業報告書を共有する予定です。

最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

                                           (2014/10/27 19:40)

アーカイブ
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年