2026年1月1日 日本
新年明けましておめでとうございます。
昨年は1995年1月17日に起きた兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から30年の節目の年ということで、アジア防災会議2025(ACDR2025)は日本の東京で開かれました。
阪神・淡路大震災は、都市直下型地震として未曾有の被害をもたらし、都市構
造、建築基準、ライフラインのあり方を根底から見直す契機となりました。また、全国から多くのボランティアが被災地へ駆けつけたことから、1995年は「防災ボランティア元年」とも呼ばれました。この経験が、日本の防災政策を「行政中心の対応」から「共助と協働の防災」へと転換させる重要な転機となりました。
2011年3月11日の東日本大地震では巨大な津波が極めて広い範囲で東日本の沿岸を襲い、多くの命を奪うとともに生活の場も奪ってしまいました。この地震によって宇宙から地上を観測する衛星リモートセンシングが情報の全く無い中で被災概要を把握するのに、非常に有効な手段であることがわかりました。
また、2025年は、アジア各地で深刻な災害が相次いだ年でもあります。3月にはミャンマーでマグニチュード7.7の地震が発生し、6月から9月にかけては、インド北部でモンスーン豪雨が発生、10月には台風21号(マットゥモ)がベトナム沿岸地域に壊滅的な被害をもたらし、11月にはフィリピンを台風25号(カルマエギ)が襲い、非常に多くの尊い命が奪われました。人命を救うにはどのようなことが必要か、このようなことがACDR2025では議論されました。
今年は10月28、29、30日の予定でACDR2026がシンガポールで開催されます。この会議が、新しい防災、減災に関する科学技術、ノウハウ、制度などがアジア各国の間で情報共有され、一人でも多くの人命を、そして物的被害を少なくす
るのに役立つ場になることを期待しています。
アジア防災センターは引き続きアジア地域での災害を軽減するために、防災に関する様々な活動、すなわちハード、ソフトの技術・情報の共有、地域コミュニティの防災力向上支援、人材育成支援などを、スタッフ一同多くの関係者の
皆様のご協力を頂きながら、進めて参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2026年1月
アジア防災センター
センター長 三浦 房紀
(2026/01/30 15:40)
