<ADRC、ぼうさいこくたい2025で多用途防災アプリを紹介>
ADRCは9月7日、新潟市の朱鷺メッセで、富士山科学研究所と共同開発した防災アプリを紹介するワークショップを行いました。ワークショップは、防災の国内最大級イベント「ぼうさいこくたい2025」の一環として開催されたものです。同イベントは9月6日から7日にかけて開かれ、472の出展があり、全国から約1万9千人が現地に来場しました。
このアプリは、メッセージアプリ「LINE」を活用し、災害時に警報や避難情報を受信できるほか、現地の被害状況や必要な物資を簡単に発信できます。写真を位置情報付きで共有できるため、災害対策本部が現場の状況を迅速に把握することにも役立ちます。
当初は富士山噴火を想定して開発されましたが、火山に限らず、地震や洪水など多様な災害への対応にも活用可能です。ワークショップでは「いつも使っているLINEでやり取りできるのは操作が楽です」「様々な災害に活用できるのがいいです」といった声が寄せられました。
身近なデジタルツールを活用した今回の取組みは、地域住民から観光客まで幅広い層が防災に参加できる可能性を示し、
地域のレジリエンス強化に向けた一歩となりました。


(左)ぼうさいこくたい2025のブース展示
(右)参加者がアプリで投稿した写真と位置情報
<火山防災アプリをやまなし防災減災フェスで紹介>
ADRCは9月13日、甲府駅北口で開催された「やまなし防災減災フェス」において、
富士山科学研究所と共同開発した防災アプリを紹介しました。本フェスは防災をテーマに47の組織が参加し、
来場者に体験を通じて防災意識を高めてもらうことを目的に開かれました。
このアプリは、普段使い慣れているLINEを通じて災害情報を受信できるのが特徴で、被害状況や物資の要請を簡単に送信できるほか、位置情報付きの写真を共有することで災害対策本部が現場を迅速に把握できます。
アプリは前週、新潟市で開催された「ぼうさいこくたい2025」のワークショップでも紹介されており、幅広い災害に活用できる実践的な仕組みとして注目を集めました。甲府での展示では多くの来場者が操作を体験し、「外国人はLINEではなくWhatsAppも使えるのはいいですね」「位置情報がセットで送られるのは重要です」といった声が寄せられました。
富士山という地域の象徴を念頭に置きつつ、さまざまな災害への備えに資するこの取組みは、身近なデジタルツールを活かした住民参加型の防災の新しい形を示しています。
(2025/9/29 15:40)