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ADRC活動報告

2023年トルコ地震被災地視察

2023年10月21日~23日(トルコ)
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2023年10月21日から23日にかけて、アジア防災センター(ADRC)は、トルコ災害緊急事態管理庁(AFAD)、琉球大学、ハジェテペ大学と協力し、2023年トルコ・シリア地震被災地への視察を実施しました。本視察の目的は、1)同地震による影響、課題、教訓を学ぶこと、2) ADRCメンバー国の防災計画を改善するための見識を深めること、3)知識・情報交換を促進すること、です。 モンゴル、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、トルコ、ベトナムの政府関係者、琉球大学、ハジェテペ大学の研究者、AFAD、ADRCの職員から成る調査団は、今回の地震発生のメカニズム、トルコにおける被害と災害対応、被災11州のうち3州(ガジアンテプ州、カラマンマラシュ州、ハタイ州)の住宅復興プロセスについて学びました。

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調査チームは、トルコのプレートには、アナトリアプレート、アフリカプレート、アラビアプレート、ユーラシアプレートがあり、2023年の地震は、「アラビアプレートとアフリカプレートの間の相対的な滑りがアナトリアプレートの西方への移動を引き起こした」もので、1)構造設計における耐震基準の不徹底、2)施工ミス、怠慢、モラルの欠如、3)施工不良、4)軟弱な床、5)地盤条件による共振現象、6)隣接する建物による衝突、7)地盤の液状化、といった要因によって、建物の倒壊や大きな被害が引き起こされたことを学びました。また、住宅復興に関しては、復興は請負業者主導で行われていること、恒久的な住宅建築は移転先に建てられること、住宅を完全に所有するための期間は20年(最初の2年間は無償、その後18年間は政府から60%の補助金が支給)であることなどの状況を視察しました。

本視察の実施にあたり、ご協力いただきましたAFADの職員の皆様、オメール教授、ウルセイ教授に感謝申し上げるとともに、本調査に積極的にご参加いただメンバー国の皆様に厚く御礼申し上げます。
(2023/10/30 15:00)
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