2016年11月2日~5日(インド)
ADRCは、11月4日に開催されたテーマ別イベント "Partnerships and Innovations for improving Disaster Loss Accountingに参画しました。Mr. S. Jegillos, シニア・アドバイザー, UNDPバンコク事務所による開会と趣旨説明の後、東北大学小野教授より Global Centre for Disaster Statisticsの取組についての報告、 Ms. C. Briggert, Head of Stakeholder Relations, DJI より、ドローン技術に関する発表、モルジブ政府よりDRRに関するイノヴェーションに関する発表、 ADPCの Perwaiz氏より, 民間セクターの災害による会計上のロスに関する研究成果の発表の後、西川智元ADRC所長より「エヴィデンスに基づいた国・地方の防災戦略を支えるGLIDE:防災情報共有のためのシンプルかつ革新的ツール」と題した発表がありました(写真右端)。持続的成長の基礎となる防災について、基本となる災害情報整備・充実を進めていく上で、ADRCが主導してきたGLIDE, GLobal unique disaster IDEntifierは、各国防災機関等にとって情報提供・共有の基礎的ツールとなり、また、国境超えたメガディザスター等にも連携して対応していく上でも重要であること等幅広い活用の可能性について発表がありました。会場からも、イベント終了後もGLIDEの利用方法等に関する多数の質問等が寄せられました。
なお、今回のアジア防災閣僚会議においてはニューデリー宣言が合意されたほか、成果文書のひとつとしてアジア地域計画もまとめられました。また、会議前日には、ISDRにより津波防災特別セッションが、5日閉会式に先立って世界津波の日記念イベントも開催され、特別セッションの中では、ADRCが10ヶ国語以上でパンフレットを作成し紹介してきた「いなむらの火」(http://www.adrc.asia/publications/inamura/top.html)についても、多数のスピーカーから言及がありました。

(2016/11/3, 12:30)