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ADRC活動報告

台風委員会 第11回統合ワークショップへの参加

2016年10月24~26日(セブ市、フィリピン)

WGDRR gorup Photo at 11th IWS for webup JP caption.jpg  アジア防災センターは、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP: United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific)、世界気象機関台風委員会(WMO/TC: World Meteorological Organization / Typhoon Committee)が主催し、フィリピン大気地球物理天文局(Philippine Atmospheric, Geophysical and Astronomical Services Administration)とセブ州の現地組織委員会(Local Organizing Committee)が後援する台風委員会第11回統合ワークショップ(IWS : Integrated Workshop)に参加しました。
 当センターは上田研究員が代表として25日の防災分科会に出席、午前の会議でメンバー報告を行い、午後は防災部会(WGDRR : Working Group on Disaster Risk Reduction)による年次事業計画(AOP : Annual Operation Plan)の当年度進捗状況と次年度に向けた取組み方針及び予算に関する協議に参加しました。
 メンバー報告では、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、中国香港特別行政区、日本、ラオス人民民主共和国、マレーシア、タイ王国、大韓民国、アメリカ合衆国、ヴェトナム社会主義共和国の10か国が、2016年における台風を中心とした災害の概況、台風員会関連事業の進捗状況や防災への取組みを紹介しました。
 当センターの上田研究員は、本年度我が国に上陸した台風の特徴を述べ、太平洋側から関東、東北地方と北海道を襲ったことにより、台風の経験が少ないそれら地域に大きな被害をもたらしたことを報告するとともに、これら災害の特徴や被害の内容を分析可能なデータセットとして蓄積する取組みを進める必要があることを示唆しました。
 午後の年次事業計画に関する協議では、中国代表が同国が実施国となっている本年度の第4事業である「台風災害の予防と準備にかかる便益評価(Benefit evaluation of Typhoon disaster prevention and preparedness)」に関して、台風の進路予測等の誤差を低減することにより相当の経済損失を抑制できるとする有意義な報告を行いました。
 今回は非常に短い滞在でしたが、後援くださった現地組織委員会のご尽力により、たいへん円滑で快適な旅行ができました。この報告の最後に会合の開催に尽力された皆様に改めて深い感謝の意を表したいと思います。

(2016/10/24 19:30)

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