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ADRC活動報告

2016年3月20~22日(フィリピン、マニラ)

2016_PEER_REVIEW.JPGメンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。7年目となった本年度はフィリピンを対象国とし、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、「仙台防災枠組の全国的推進」と題した同国と当センターが実施中の共同事業の進捗状況の確認、事業推進に関する評価、助言を行いました。

今回のフィリピンにおけるレビューのテーマは、仙台防災枠組の普及資料の作成と啓発活動の推進です。レビューの対象となる共同事業の目的は、同国の政府機関、地方政府並びに民間事業者の防災責任者に対する仙台防災枠組の普及啓発を効果的に進めることです。
ADRCは、この目的の達成を支援するため、一般財団法人日本地域開発センター・総括研究理事で、仙台防災枠組の策定に深く関与された当センター元所長の西川智博士、インドネシア国国家防災局・副局長で、国家防災ガイドラインの策定に関与しているラディチャ・ジャティ博士、ADRC職員1名をレビュアーとして派遣しました。

評価チームは、民間防衛事務所をカウンターパートとし、当該共同事業の関係政府機関担当者に対して、仙台防災枠組の策定にかかる我が国の災害経験や教訓、普及啓発を効果的に進めるための要点、インドネシア国の災害事情や枠組推進に向けた課題とその対応方針などの取組を紹介するワークショップを開催、情報共有や協議を行いました。また、普及資料であるリーフレットとポスター案のデザイン・制作意図の説明やそれら普及資料の元である同国カントリーレポートの発表を受け、普及資料の改善点と普及啓発活動への助言を行いました。

本事業は、双方向での情報共有、学習を通じ、対象国のみならず評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内でフィリピンからの最終事業報告書を共有する予定です。

最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

(2016/03/20 19:30)
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