2013年12月23~29日(モルディブ)
メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、ADRCは2009年度から防災政策ピアレビュー事業を実施しています。5年目となった本年度はモルディブを対象国のひとつとし、同国からのカントリーレポートの提出後、評価チーム(ピアレビュアー)が現地に入り、聞き取り調査等を行いました。
今回のモルディブにおけるレビューのテーマは「緊急時における国内避難民に対する対応枠組の構築」で、ADRC職員1名の他、東北大学災害科学国際研究所のAnawat Suppasri准教授、ミャンマー社会福祉・救済再復興省のNwet Yin Aye氏がレビュアーとして参加しました。
評価チームは、防災に関する施策や研究などを行っている関係機関を訪問し、その取組について調査を行うとともに、2004年のインド洋大津波による被災地視察や被災住民への聞き取りを通じて、同国の防災対策への評価と提言に関する調査結果案(専門家育成や法体系整備などによるコミュニティレベルでの防災力強化等)をとりまとめました。また、日本、ミャンマーにおける津波や国内避難民対策の取組を紹介するワークショップを開催し、現地関係者と情報共有や協議を行いました。
本事業は、双方向での情報共有、学習を通じ、対象国のみならず評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国間でモルディブからの最終事業報告書を共有する予定です。
最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
(2013/12/23 19:40)