2013年11月27日~29日(タイ国バンコク)
2013年11月27日から29日にかけ、タイのバンコクにおいて、航空宇宙研究開発機構(JAXA)、アジア工科大学(AIT)の共催により、センチネルアジア*に関係する機関が一堂に会するセンチネルアジア・ジョイントプロジェクトチームの年次会合(JPTM)が開催され、アジア防災センター(ADRC)も参加しました。センチネルアジアがステップ3に移行してから最初のJPTMになります。
ADRCは、センチネルアジアにおいて災害発生時の緊急観測を担当していることから、緊急観測の実施状況及び緊急観測データの利用状況調査の結果を報告するとともに、緊急観測後に実施しているアンケート調査の改善提案を行いました。
会議での議論のテーマは、次のとおりです。
・状況報告
プロジェクト全体の状況報告、新規メンバー紹介、緊急観測報告、各DPN/DAN**からの報告
・プロジェクト管理
プロジェクト進化の方向性、データ共有・普及、2015年開催の国連世界防災会議に向けた取り組み
・予防対策
フィリピンなどにおける成功事例の紹介
・ワーキンググループの活動
洪水、山火事、氷河湖決壊の各WG活動紹介
・応急対応
Face book、DANの促進、チャーターにおけるプロジェクトマネージャー[PM]の役割、トレーニング
・復旧復興
復旧復興フェイズでの成功事例紹介
・衛星の多目的利用
JAXAの提供するWINDS***その他のサービス、準天頂衛星
* 地球観測衛星など宇宙技術を使って得た災害関連情報をインターネット上で共有する国際プロジェクト。本年から、当該情報を災害直後のみならず予防から復旧段階まで幅広く活用すること等より高度な活動を目指す「ステップ3」を開始している。
** DPN(Data Provider Nodeの略)衛星画像を取得する宇宙機関、DAN(Data Analysis Nodeの略)衛星画像を解析する大学他の研究機関。
*** WINDS (きずな) は人工衛星経由の超高速インターネット接続サービスを行う衛星。
(2013/12/3 13:40)