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ADRCの活動
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ADRC活動報告

2010年12月12日~14日(ブータン、ティンプー)

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防災と文化遺産の国際会議がブータンの首都ティンプーで2010年12月12-14日に開催されました。
Lyonchhen Jigmi Y. Thinley総理大臣、マルガリータ・ワルストローム国連事務総長特別代表(防災部門)、MoCHA大臣、海外ドナー多くが参加するブータン史上最大規模の国際会議で、世界23カ国から55名、国内参加者を含め合計153名規模で5つのテーマについて議論がなされ、成果をThimpu Documentにまとめました。



 a. Policy and Institutional Framework for Disaster Management 
 b. Technical Aspects of Disaster Management
 c. Traditional Practices for Disaster Risk Reduction
 d. Post-Disaster Recovery of Cultural Heritage
 e. Capacity Building and Networking
 この文書は2011年5月に開催されるグローバルプラットフォーム、及び2011年10月のヒマラヤ気候サミットに報告される予定です。ADRCからは荒木田勝主任研究員が、日本、アジア、中米における伝統的な防災技術と、コミュニティ自身が主体的に継続可能な早期警戒について紹介し、今後のBhutanにおける展開方策を発表しました。

DSC02427 (1).JPG 国際会議終了後、GLOFプロジェクト対象地であるPunakha県知事を表敬し、Mo-chu川の上流域で2009年の洪水の被害状況の把握とコミュニティ主体の水位計設置場所の調査を行いました。
 今後、住民、生徒、僧侶を対象とした防災教育や防災訓練のワークショップを実施するとともに、コミュニティ自身が管理運営できる雨量計や水位計の作成教室を開催する予定です。






 (2010/12/15 16:40)

2010年12月5-10日(ウランバートル、モンゴル)
2010年12月12-16日(ダッカ・ノアカリ、バングラデシュ)


メンバー国の能力向上及びメンバー国間での情報共有・関係強化を目指し、アジア防災センター(ADRC)は2009年度から防災ピアレビュー事業を開始しています。本年度はモンゴルとバングラデシュが対象国に選ばれました。対象国からの本テーマに関するカントリーレポートの提出後、評価チームが現地に入り、聞き取り調査を行いました。評価チーム(ピアレビューアー)は、メンバー国から2名、日本からの専門家1名、ADRCから1~2名で構成されました。

IMG_0104.JPGモンゴルにおいては、2010年12月5~10日にかけて、同国の地震防災啓発・能力強化に関する調査を行いました。ADRCの職員2名の他に、東北大学大学院工学研究科・災害制御研究センター・地震地域災害研究分野の源栄正人教授、ブータン国ルンツェ州知事のツェリン・ケツァン氏、インド内務省防災対応担当副官のヴィゼシュ・ラナ氏がレビューアーとして参加しました。評価チームは、国家危機管理庁をはじめ、防災教育に関連する政府や研究機関など10の組織を訪問し、各機関の取組みについて聞き取り調査を行うとともに、市内の建築物の状況などの視察を行い、調査結果案をとりまとめました。そして、その調査結果案を国家危機管理庁の職員約30名が参加するワークショップで報告し、最終とりまとめについて協議をおこないました。ワークショップでは、インドやブータンの地震防災の取組みの説明をも行われ、意見交換の非常によい機会となりました。

photo 016.jpg12月12-16日には、バングラデシュにおいて同国のサイクロン対策に関する調査を行いました。ADRCの他に、京都大学防災研究所・流域災害研究センターの林泰一准教授、フィリピン民間防衛室のクリスピーナ・アバット氏、ミャンマーの社会福祉省救済再定住局のサン・クン氏が参加しました。調査はまずバングラデシュ・ダッカにて食糧防災省、防災局、気象局、水資源開発局、水理モデル研究所、バングラデシュ赤十字を訪れ、サイクロン対策プログラムの概要や各機関の活動について情報収集を行いました。次に沿岸部ノアカリ県に移動し、地方防災担当者、ボランティア、住民らに聞き取り調査を行った他、サイクロンシェルター、堤防等を見学しました。参加した評価チームは、自身の専門や自国の暴風対策を踏まえ、訪問先にて活発に意見交換しました。

本事業は、双方向での情報共有、学習を目指し実施されており、対象国のみならず、評価チームに参加したメンバー国も学ぶことのできるプログラムを目指しています。今後は、評価チームが調査報告書をまとめ、対象国へ送付するとともに、ADRCメンバー国内で報告書を共有する予定です。

最後に、本事業にご協力くださいました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

(2010/12/21 17:40)

2010年12月3日(ラオス)

ラオス人民民主共和国における「学校での防災教育の推進」事業の実施に向けた関係者の連絡・調整のための第2回協議会を開催しました。まず、12月3日にラオスの中央教育省にて、教員研修の実施に向けて現地の防災教育事情について検討を行いました。また、プロジェクト対象小中学校を訪問し、中央教育省担当者、校長、教員を交えて本プロジェクトの内容説明や実施スケジュールについて協議しました。これらの協議の結果、実際の教員研修を3月中旬に開催することとしました。
(本プロジェクトは日本アセアン統合基金プロジェクトの1つであり、アセアン10ヵ国において学校での防災教育を推進するための教員研修や研修を受けた教員による模擬授業の実施を目的としたものです。)

(2011/03/18 18:30)

2010年12月2日~5日(スリランカ、コロンボ)


アジア防災センターでは、スリランカ政府防災省(Ministry of Disaster Management)と今後の協力、

特に、2011年にスリランカで開催予定のアジア防災会議(ACDR)に関する検討等を行いました。

スリランカも他の多くのアジア諸国と同様に、多種多様の自然災害に晒されています。今から6年前の2004年12月のインド洋津波では、35,399人が死亡、23,176人が負傷、100万人以上が被災したとされており、インドネシアに次いで2番目の大きさの人的被害を被ったことは記憶に新しいところです。また、頻発する洪水や土砂災害等による人的・物的被害の程度も増大しています。最近では、去る11月10日にも南部地方、特に首都コロンボで鉄砲水が発生し、多くの方々が被災したところです。

2010.12.09 103.JPGのサムネール画像過去の災害の被災地の現状等も視察した中では、ゴール地域の列車の転覆場所近くに立地する津波写真ミュージアムが興味深いところです。災害の経験を伝えていくことの重要性がいわれますが、この津波写真ミュージアムは完全に民間ベースで(寄付により)運営されており、建物は粗末ながら、津波に関する貴重な写真やメッセージ等の重要なコンテンツを有しています。

 (2010/12/7 13:10)

 

2010年12月1日~9日、18日~22日

  内閣府は、日本が持つ過去の災害の教訓と対策をアジア各国の防災力強化に役立てる取組みを推進しており、本年度はモンゴルとインドネシアを対象としたパイロットプロジェクトを実施することになりました。事業詳細の検討とスケジュール確認のため、アジア防災センターから事前調査団を派遣しました。

モンゴルにおいては2010年12月1-9日にかけて、同国の提案した地震防災教育に関する調査を行いました。近年ウランバートルでは地震発生の危険性が高まっていると考えられていることを受け、緊急事態省の他に事業実施予定の2つの学校、及び防災活動を行っている関係機関を訪問し、2011年1月に本邦研修、2月中旬に同国で地震防災ワークショップと学校を対象とした防災訓練を実施することで合意しました。

  インドネシアにおいては2010年12月18-22日にかけて、同国の提案したメディア向け防災教育に関する調査を行いました。同国ではメラピ火山の噴火により記者が死傷する被害が発生し、津波報道でも正確な情報が伝わっていない等の問題意識があることを受け、国家防災庁、科学院、マスメディアと意見交換を行い、2011年2-3月に本邦研修とジャカルタでメディア向け防災WSを開催することで合意しました。またその事前調査として、マスメディアの災害に対する意識調査を実施することも確認しました。
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