2009年5月28日~29日(中国)
2009年5月28日から29日まで、中国民政部及び同外交部の主催により、「災害救援力向上に向けた国際協力」をテーマに四川省成都でASEMワークショップが開かれました。
ワークショップには、ASEM加盟30か国、9国際機関から160人の参加があり、日本からはADRCがこの会議に参加しました。
ワークショップの冒頭で中国政府民政部長 李学挙氏が登壇し、アジアには長年にわたる災害の経験が蓄積されており、欧州には防災技術の蓄積があるので、互いの協力で双方が向上できることを強く期待するとの挨拶を行いました。
その後、参加者は「災害への備えと緊急救助」、「復旧と復興」、「災害救援に係る官民協力」、「減災と危機管理」の4つの分科会に分かれ、それぞれの機関の災害対応に係る経験や成功事例に関する情報を交換しました。ADRCは「復旧と復興」分科会でADRCとIRPの活動を紹介する発表を行いました。
翌29日、ワークショップ参加者は、都江堰市における復興状況の視察のため、花渓農民新村、棋盤村の恒久住宅を訪れました。これら2つの村は、山間部の農民のために作られた居住区で、以前の村落を修復するのではなく、全く新たに山林を切り開いて造成した村落に住み替えるという発想で行われている住宅の復興である点が印象的でした。
(2009/06/05 19:20)