2014年3月19日(オーストラリア、パース)
2014年3月19日、豪州政府ならびにオーストラリア行政管理学院の共催により、同国西部のパース市で「危機管理セミナー:災害発生直後から復興段階に至るまでの政府・関係機関の取組」が開催されました。当日は西オーストラリア州内外から防災の実務関係者や学術機関関係者など150名以上の出席があり、アジア防災センター(ADRC)研究部ならびに国際復興支援プラットフォーム(IRP)事務局の河内が参加・発表を行いました。
まず、セミナーの中の発表において、アジア防災センターのアドバイザー国でもあるオーストラリアでは、近年の同国東部におけるサイクロン等風害発生以降の復旧・復興段階、そして次なる災害に備えて災害予防対策が進んでいるが、さらにこれを推し進めるためにも日本の防災に関する技術、経験、教訓の活用の蓋然性が存在している旨を述べました。また、大規模災害の発生時には、行政の対応に加えて、地域住民が平時から防災の備えをしておくことの重要性を述べるとともに、1960年以降に日本における風水害対策の強化と被害の軽減策や近年の気候変動対策、アジア防災センターによる人材育成事業や防災教育、意識啓発プログラム等の具体的なプロジェクトを紹介しました。
ADRCとしては、IRPとともに、今後ともアジア・太平洋地域における災害発生地域の復興や地域の防災力強化に向けた支援を続けていきたいと考えています。

(2014/4/1 14:50)