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Good Practices 2007
Supplement (JPN)
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Total Disaster Risk Management
- 優良事例集 2007 増補版 -

はじめに
過去20年で、毎年平均2億人以上の人々が自然災害の被害を受けています。
昨年の深刻な自然災害に関しても、2006年2月17日フィリピンの南レイテ州で豪雨が引き金となった土砂崩れで全村が土砂に埋まりました。
報告によると、土砂崩れによる死者は200人以上で、約1,500人が行方不明になりました。
2006年5月27日、M6.3の地震がインドネシアのジョグジャカルタの人口密集地方を襲いました。死者は6,200人に達し、負傷者は53,000人でした。
2006年7月17日M7.7の強い海底地震がインドネシアのジャワ島南岸沖を襲い、津波を引き起こして木造建造物を押し流し、少なくとも500人の死者を出しました。
これらの危機は防災に対する地域的連帯と協力が非常に重要であるという認識をもたらしました。
アジア防災センター(ADRC)は災害に対する科学的能力の開発支援に貢献するばかりでなく、防災の社会的側面に一層の注意を払うつもりです。
ADRCは神戸国連人権問題調整事務所(UN-OCHA)および国際復旧プラットフォーム(IRP)と協力的立場にあり、またアジアの多くの関係者達とも連携して働いています。
ADRCとこれらのパートナー機関は総合的防災政策(TDRM)として知られている災害危機軽減への総体的アプローチを策定しました。
“総合的防災政策:優良事例集”はTDRMのコンセプトと優良事例を記載した利用し易いハンドブックで、2005年1月18日〜22日に日本の神戸で開催された災害軽減に関する国連世界会議用として発行されました。
これに記載の“2007優良事例集増補版”には世界規模の災害危機軽減に貢献すべく当該関係者達が知識を分かち合うためにADRCの加盟国によって提示された優良事例が記載されています。
さらに、引き続き皆様からの広範囲な優良事例をお教え頂く事は我々の非常な喜びとなります。私はこの出版物がTDRMのアプローチ推進を活性化させ、そして安全な世界の確立への努力に貢献する事を願っています。
序文 
目次 
1. アルメニア
優れた取り組み アルメニアの公立学校における共同体ベースの能力育成 
2. 日本
大水崎(おおみさき)区の自主防災活動 (和歌山県串本町) 
3. カザフスタン
刊行物《良き能力》のための情報 コスタナイ州消防庁 
自然火災の予防と対処
カラガンダ州における自然(ステップ)火災衛星監視システムの活用
4. 韓国
迅速でわかりやすい復興支援のためのワンストップ支援業務
5. キルギス
キルギス共和国緊急事態省
6. シンガポール
総合的な災害リスク管理 -- シンガポール消防隊による公教育およびコミュニティ福祉計画 
7. タイ
草の根レベルでの住民の参加及び備えの強化向上:タイにおける村落ベースの災害警告ボランティア「My Warning」制度の場合
8. ベトナム
失うものが増える -- 中央ベトナムにおける洪水および暴風雨に対する家庭の脆弱性の軽減
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