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フィリピン : 台風 : 2000/07/04~10 国別防災情報

発生期間 2000/07/04~10
国名及び地域名 フィリピン
災害名 台風
概要 南西季節風を伴ったタイフーンEdengはルソン島やVisayasの地域全体に豪雨をもたらした。フィリピン政府災害対策本部は7月6日に、死亡者は12名、負傷者5名、行方不明者1名と発表したが、地元の放送局は22名以上が死亡したと報道している。
被害概要
人的被害 物的被害 その他被害
ACTニュース2000/7/24
7月の第一週目に二つの台風、Ditang (international code name Kirogi) とEdeng (international code name Kai-Tak) がルソン島に直撃した。その二つの台風の2、3日後にGloringという台風がルソン島北部とBicol州の一部を直撃した。
二つの台風はルソン島の7つの地域を通過し、洪水によって、約120万の人々もしくは23万世帯に深刻な影響を与えた。136,190世帯の家がつぶされ、少なくとも42人が亡くなり、そのほとんどが洪水に流されている。
その他、Payatasのgarbage山が崩れ、Quezon Cityでは535人以上が負傷し、350人が未だ行方不明である。
AFPニュース 2000/07/12
総死者数は、マニラの近くの清掃人たちの住むコミュニティが流されて発生した被害を含めて、116人に達した。
国連人道問題調整事務所レポートNo.2 2000/07/11
被害者について

2000年6月10日のthe Philippine National Disaster Coordinating Council (NDCC)の最終報告によると、42名が死亡、11名が重傷、13名が行方不明である(倒壊によるものを含まない)という。メディアの報道によると瓦礫の倒壊によって77名の死者が出ているという。

被害人口

合計でおよそ64,000世帯が影響を受けた。(NDCC)
11,310世帯、54,308名が219の避難所に避難している。(NDCC)
1,682の住居が倒壊し、6,587の住居が被害を受けた。(NDCC)
ルソン島のPangasinanとPampanga州の数々の堤防が裂け目ができたり、倒壊してしまった。(NDCC)
IlocosとCarlatan地区への道路が利用不可能になった。(NDCC)
ほとんどすべてのダムと貯水池で最大水位をこえた。(NDCC)
インフラへの被害はPHP 74 mioにのぼる。(約USD 1.7 mio) (NDCC)
農業と畜産の分野ではPHP 130 mioの被害がでた。(約USD 2.9 mio) (NDCC)


ACT フィリピン速報 2000/06/10
6月9日現在、42名の死亡が報告されている。そのほとんどの死亡原因は溺死である。Philippine National Disaster Co-ordinating Council (NDCC), によると、合計で120万世帯が被害を受け、現在でもそのほとんどが様々な避難所へ避難している。

関連リンク情報

[関連レポート・記事]

ACTニュース2000/7/24

ロイター通信 2000/07/12
マニラのスラム街のごみ集積所の山から死体を掘り出しているフィリピンの救助隊は、病気を避けるために特別の化学防護服を要求している。

IFRCレポート 2000/07/12
時間との戦いの中、マニラ郊外のPayatasのスラム街での捜索・救助活動にフィリピン赤十字が力を入れだした。豪雨が数日間続いたために、マニラの主要なごみ捨て場のごみの壁が崩れ、数百人の住民が避難所の瓦礫に埋もれた。少なくとも85名が死亡、100名以上がごみの山の下に埋もれているとされている。

AFPニュース 2000/07/12
死者が116人に達し、疾病の恐れも。

国連人道問題調整事務所レポートNo.2 2000/07/11
フィリピンは2000年7月4日から10日にかけて災害に見舞われた。 毎年吹く南東の季節風と"Ditang" と"Edeng"の2つの熱帯低気圧が結びつき、Kirogi と Kai-takの台風を生み、2000年7月4日以来 Ilocos, Central Luzon, Southern Tagalog, Western Visayaの各地区とthe National Capital Region とCarlatanに激しい雨を降らせた。 豪雨は広い地域に洪水といくつかの土砂崩れを起こした。 6月10日にはQuezon City, Metro ManilaのPayatas Dump Site の瓦礫の下に約70~100の家が埋没した。降り続く雨は地盤を軟弱にし、そして瓦礫の山は腐食した。その上、地に落ちてしまった電線が瓦礫の山に引火し、大きな火災を引き起こした。

ACT フィリピン速報 2000/07/10

国連人道問題調整事務所レポートNo.1 2000/07/07
軍隊を含む様々な政府機関が救助活動を後押しするためにトラックやゴムボート、水陸両用トラックを使用している。フィリピン首都圏では国防省や内閣が食物を分配し、救援物資を分類している。今現在、23の避難所が開設している。

ロイター通信 2000/07/07
タイフーンによって引き起こされた洪水と地すべりにより、フィリピン北部では今週少なくとも27名の命が奪われた。雨が続き、約4万人の住民がルソン島北部の避難センターに逃げ込んでいる。

AFPニュース 2000/07/05
タイフーンKirogiの発生によりマニラやフィリピン北部で7名が死亡、12万人以上の住民が避難している。また、小規模の嵐が洪水を引き起こしている。