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インドネシア : 地震 : 2000/06/04 国別防災情報

発生期間 2000/06/04
国名及び地域名 インドネシア
災害名 地震
概要 インドネシア西部のスマトラ島付近で四日午後十一時半(日本時間五日午前一時半)ごろ、極めて強い地震があった。米国地質調査所によると、震源地はスマトラ島南部のベンクル沖約110キロのインド洋で、震源の深さは約33キロ、マグニチュード(M)は7・9、と推定される。地方政府の発表では、死者90人、全壊戸数352戸。
被害概要
人的被害 物的被害 その他被害
Reuters News 2000/06/05
極めて強い地震と数回にわたる強い余震がインドネシアのスマトラ島を襲った。月曜日に国営と民間のマスコミは、この地震により、少なくとも40名が死亡、多数の負傷者とパニックが起こっていると伝えている。スマトラ島の西海岸にあるベンクルの建物は崩壊し、救援隊は瓦礫に埋まった人々を探している。
災害管理調整委員会(BAKORNAS)、インドネシア中央政府からの最新情報
6月5日の日本時間17:00事にADRCスタフによるインドネシア政府へのインタビューによるとBAKORNASからの情報が次にまとめます:死亡数=58人、重傷=258人、軽傷=256人、最も被害が多い地域は震源から40km離れてエンガノ島とベンクル州(人口推定150万人) エンガノ島では90%の住宅が破壊されて、電気も20%しか残っていない。電話は麻痺状態で携帯にしか掛けられない。 病院が破壊されていて、日本には医療器機と設備をお願いしたいとの情報があり。バコルナスの連絡先: 電話+62-21-3458400/ +62-21-3508500 Mr.Adang(アダン) or Mr. Madi(マディ);FAX +62-21-3453283
国連人道問題調整事務所レポートNo.6 2000/6/19
死者:90
重傷者:788
軽傷者:1,789
住宅
全壊:1,800
半壊:10,196
一部損壊:16,776

病院
全壊:0
半壊:3
一部損壊:0

保健所
全壊:8
半壊:72
一部損壊:49

学校
全壊:2
半壊:130
一部損壊:73

行政施設
全壊:1
半壊:120
一部損壊:41


全壊:4
半壊:11
一部損壊:20



電気 ―電力の供給は未だ、容量の30%が機能しているに過ぎない。

水の供給 ―ベングルの水道供給システムは容量の20%が機能している。

エンガノ島 ―300世帯のうちの95%以上が深刻な被害を受けたと伝えられる。
4つの教会、5つのモスク、1つの保健所、6つの学校そしてすべての行政機関の建物が倒壊した。
国連人道問題調整事務所レポートNo.5 2000/6/12
死者:90名
重傷者:612名
軽傷者:1,512名
住宅被害:
全壊:352
一部損壊:669
加えて、インフラストラクチャーとライフラインが被害を受けた。

ベングルといくつかの公害地域の電気供給システムは発電機と電柱への被害によって壊滅状態になった。
ベングルの水道は以前は市内の30%が利用可能だったが、今回の被害によって現在ではおよそ5%が復旧したにすぎない。特筆すべき問題は、水の供給源のコンクリートのうらじにひびが入ることによって、汚染物質の漏出がおこり、農業用水に入り込んでしまうことである。

OCHAレポート  2000/06/09
85名の死者が確認されている。(43名はベンクル市内で、39名はベンクル南部で,3名はベングル北部で)
また負傷者は2185人で、うち重傷が532人、軽傷が1653人となっている。
354件の家が全壊し、669件が一部被害を受けた。
またいくつかのダムと井戸が破壊されたと報告されている。
物的被害額は報道によるとUSドルで600万ドルに及ぶ。
BBC News 2000/06/06 スマトラ地震の救援の呼びかけ
現在、少なくとも58名の死亡が確認されている。その他500名の人々が負傷しており、255名が重傷である。そしてより多くの人が瓦礫に埋まっていると確信している。 最も被害を受けた地域、ベンクルでは、何百もの建物が倒壊し、空港も閉鎖され、電気と水の供給も止まっている。
電話回線は落ちてしまい、被害地域へ入るためのいくつかの道路は被害を受け、救助活動の妨げとなっている。

インドネシアはスマトラ島西部の強力な地震の被害に対する救援を緊急に呼びかけている。

関連リンク情報

[関連レポート・記事]

CNNニュース 2000/06/06
ベンクル市は今回の地震で最も被害が大きかった都市である。マグニチュード6.7の余震が発生し、50以上の小さな余震が続き、電話や電力に広大な被害が発生している。

国連人道問題調整事務所レポート No.1 2000/06/05
メディアによると、多くの家屋が倒壊し、数千人が家を失った。電気や水道も地震により深刻な被害を受け、多くの電話線が故障した。また、道路も数箇所被害を受けた。

CNNニュース 2000/06/05
地震の規模はマグニチュード7.9であり、震央はスマトラ島沿岸から約100km、Bengkuluから南南西に112km、ジャカルタから北西に536kmのところに位置する。

アジアゲートウェー
アジア関連最新ニュース・英語のみ

Bacaankuニュース
インドネシア発信のウェッブニュース・英語もあり

Tempo誌Online
インドネシアで最も信頼度の高い週刊誌・英語もあり

コンパス新聞
インドネシアで最も部数が多い新聞・英語もあり

国連人道問題調整事務所レポート No.4 2000/06/09

ベンクルのホームページ

気象・地球物理庁(BMG)、インドネシア政府

災害管理調整委員会(BAKORNAS)、インドネシア中央政府
中央政府の自然災害管理事務所

ロイター通信 2000/06/05

共同通信
被災地のスマトラ島ブンクル州では5日、警察や消防などが、倒壊家屋の下敷きになった住民らの救出作業を続けている。

BBCニュース 2000/06/05
少なくとも58人が死亡、500名が負傷、そのうち255名は重傷である。いまだ瓦礫の下に多くの住民が埋まっている模様。

ベンクル州の統計データ

ECHO 2000/08/17

IFRCレポート 2000/07/20
Bengkulu州で6月8日にマグニチュード4.7から5.1の余震が発生したが、犠牲者や被害の報告はされていない。余震の震央はインド洋の下で、Bengkulu州の州都から76kmはなれている。

IFRCレポート 2000/06/30
100名以上の命を奪い、広大な被害を引き越した6/4の地震以来、730以上の余震が発生している。家が倒壊したか、次の地震を恐れているために多くの住民がテントやプラスチックシートの下で夜を過ごしている。

国連人道問題調整事務所レポートNo.6 2000/6/19
2000年6月4・5・6日、インドネシアのスマトラ島の南東部をを群発地震が襲った。震央はスマトラ島の100kmに位置し、リヒタースケールでマグニテュード7.9を記録した。数日間はマグニテュード5を越える余震があった。地震の余波は6月16日現在、未だおさまっていない。 被害を受けた地域  地震の被害はベングル市のおよそ15~20km北からマナ市の北2,3kmにかけてとベングル州のエンガノ島に広がった。 隣接するどの州からも被災者と被害の報告はなされていない。

インドネシア地震(続報)
6月4日にマグニチュード(M)7.9の大地震に襲われたインドネシア・スマトラ島のベンクル州では、住民が倒壊した家の再建に向けて少しずつ動き出した。しかし、8日には再びM6.2の地震が襲い、住民の不安は解消されていない。また、政府の対応が遅く、国連や海外からの援助に頼っている現状で、復興までにはまだ時間がかかりそうだ。 最も被害が大きかったべンクル市では、家を再建する資材にするため、木材やれんが、ガラスを拾い集める住民の姿が見られ、いたる所でハンマーを打ち付ける音や、のこぎりで木材を切断する音が響いている。しかし、路上で金銭を乞う人もいる。  地震が最初に発生したのは、4日午後11時半(日本時間午前1時半)ごろ。多くの住人が就寝中だったこもあり、約100人の住民が、家屋の下敷きになり死亡した。負傷者は約1900人。約2万5000人が家を失った。  一方、日本の国際緊急援助隊医療チームの一行19人は9日、現地入りした。数十人の負傷者が収容されているテント張りの「病院」を訪れて、古いテントを取り替えたり、救援の届きにくい、へき地でけが人の治療に当たっている。 国連の災害評価チームも、今後の対策を探るために現地を視察している。メンバーの一人は、「べンクル州の約80%の家屋が再建されることになる」だろうと話している。具体的な援助計画はまだ作られていないが、家屋のほかに、地割れや山崩れによって破壊された道路も修理する必要がある。 政府は被災者に対し、仮設住宅を建設すると約束している。しかし、州政府幹部は、「本格的な住居の再建費用は住民が自分で負担してほしい。政府に予算はない。被災者への援助には海外からの協力が必要だ」と、海外協力が頼りという厳しい現状を訴えた。

国連人道問題調整事務所レポートNo.5 2000/6/12
州政府からの最新の死傷者数報告 死者:90名 重傷者:612名 軽傷者:1,512名 住宅被害: 全壊:352 一部損壊:669

スマトラ地震(2000/06/07)
インドネシアのスマトラ島に住む数万の人々は強大な地震が襲った日曜日から数えて3日目の夜を屋外ですごした。 公的機関は100人以上の死亡を確認、それらの人々の多くが就寝中に地震に襲われ、崩れた建物の下敷きとなり亡くなったと発表した。

[地図情報]

USGS Historical Seismicity
震源の深さとその周辺

英国・エディンバー大学地震地図検索
震源とその周辺地図・縮小拡大可能

ベンクル州の位置

米国地質調査所・地震情報センター
衛星画像と震源

[ERI緊急援助関連情報]

赤十字からの情報