年次報告書の発刊にあたって

 

本報告書はアジア防災センターの1998年度年次報告書である。

アジア防災センターは、アジア地域における災害低減のため、防災情報の共有を通じて国際協力を進めるためのセンターとして、19987月に設立された。

アジア防災センターに求められている機能を充分に発揮できるセンターをつくりあげることは、一朝一夕にできることではなく、着々と努力を積み重ねていくことが必要であり、少なくともそのためには5年から7年はかかるであろうとの見込みのもとに、組織づくりに取り組んでいる。

 

アジア防災センターの初年度には、メンバー国の防災担当者とのネットワーク構築、防災情報の収集伝達のためのハードとソフトの整備、各国が必要とし、また提供できる防災情報の把握、そしてそれら情報自体の収集と提供といった、防災情報の共有化を進めるための基本システムの構築を開始したところである。

基本システムの構築には数年を要するであろうが、ほぼ1年を経過して、徐々にその構成が明らかになってきたところである。 1999年度にはメンバー国からの研究員の受け入れも開始される。

折しも20001月には阪神淡路大震災から5周年にあたる。現代都市を襲った災害の経験と教訓をアジアに、そして世界に発信していくことがアジア防災センターにも強く求められていよう。

アジア防災センターは小さな組織であるが、その姿を徐々に形づくっているところであり、アジア地域における災害低減のため、防災情報の共有を通じて国際協力を進めるためにさらなる努力をしていく所存であるので、関係各位の暖かい励ましと協力をお願いするところである。

 

 1999年3月

アジア防災センター

センター長