アジア防災センターでは、設立初年度であることもふまえて、国際防災協力への貢献の観点から、国際シンポジウムの開催、マスコミへの広報活動、国際会議への貢献、さらには講演会、シンポジウムへの貢献等への手段を通じて、広く広報活動に努めた。
アジア防災センターでは、その活動の第一歩として、アジア各国の防災体制、災害対策事例を相互に提供して情報を共有し、各国において必要とされる防災分野の協力内容を議論することによって、今後のセンターの活動をより有意義なものとするために専門家会議を開催した。
また、阪神・淡路大震災4周年記念事業に位置づけ、議論の一端を一般に公開し、アジア防災センターの活動に対する理解を広く求めるとともに、震災を含めた大災害の教訓をアジア地域の多国間防災協力の推進に活かしていくため、シンポジウムを開催した。
1999年2月15日(月) 13:00〜17:00
(1)
開会挨拶:伊 藤 滋〈アジア防災センター国際シンポジウム実行委員会委員長〉
(2)
祝 辞:谷 川 秀 善 〈国土庁政務次官〉貝
原 俊 民 〈兵庫県知事〉(3)
来賓挨拶:梶 秀 樹 〈国際連合地域開発センター所長〉(4)
参加国紹介、記念撮影(5)
アジア災害レポート1998コーディネーター:吉
村 秀 實 〈NHK 解説委員〉報
告 者 :ルドウィック・ケンブ〈パプアニューギニア
地方自治省国家緊急災害委員会局長〉モハメド・シャムスル・イスラム
〈バングラデッシュ 災害対策・救援省副次官〉
(6)
パネルディスカッション (15:10〜17:00)テーマ:アジア各国の防災行政とアジア防災センターの役割
コーディネーター:伊
藤 滋 〈アジア防災センター長〉パネリスト:木
寺 久 〈国土庁審議官〉斉
藤 富 雄 〈兵庫県防災監〉ウラジミル・カフシェノフ
〈ロシア連邦民間防衛・非常事態・防災省国際協力部副部長〉
アニル・クマル・シンハ
〈インド 農業省自然災害担当副次官〉アウヌル・ロフィク・ハディ
〈インドネシア共和国科学技術調査省地域開発政策部長〉
コメンテーター:他のメンバー国からの参加者(18カ国)
(7)
閉会挨拶 :小川 雄二郎〈アジア防災センター副センター長〉メンバー国、アドバイザー国等の防災担当部局長(
21カ国1機関30人))、防災関係研究機関等の職員、全国の都道府県、政令市防災関係職員、防災関係者、一般参加など
合計 約 250 人内外の関係機関、一般申込等により多数の参加者を得たこと、新聞、テレビ等で広く報道されたことにより、アジア防災センターの活動について広く理解・協力を得る機会となった。
議論を通じて、アジア防災センターに対する各国の期待、今後果たしていくべき役割、指針等を確認することができた。
同時に、阪神・淡路大震災の貴重な経験、教訓を、一般参加者、防災関係者をはじめ、アジアの国々にも広く知っていただく機会となり、これらを踏まえた内外における防災体制強化の一助とすることが期待される。
写真
8-1-5-1 シンポジウム開催状況(海外参加者等の記念撮影)
写真
8-1-5-2 会場(兵庫県公館) 写真8-1-5-3 主催者挨拶
写真
8-1-5-4 アジア災害レポート1998 写真8-1-5-5 会場風景
写真
8-1-5-6 パネルディスカッション 写真8-1-5-7 パネルディスカッション
アジア防災センターの設立及び活動を防災関係者はもとより広く一般市民にも伝える手段として、テレビ、ラジオ、新聞等のマスメディアへの積極的な広報に努めた。その結果、多くの取材を受けることができ、防災に対する関心の深さがうかがわれた。
表8-2-1
テレビ
日付 |
放送局 |
番組名 |
内 容 |
出演者等
|
98/07/30
|
NHK |
NHKニュース |
開所式典 |
伊藤センター長他 |
サンTV |
ニュースEye ランド |
同上 |
同上 |
|
98/07/31
|
フジTV |
めざましテレビ |
同上 |
|
98/08/29 |
NHK |
ニュースパーク関西 |
インターネット発信 |
|
99/02/15 |
NHK |
ニュースパーク関西、 ニュース7 |
国際シンポジウム
・・・日本語・英語 |
|
99/02/16
|
フジTV |
めざましテレビ |
国際シンポジウム |
|
99/02/19 |
NHK |
週間ハイビジョンニュース |
同上 |
パプアニューギニア地方自治省国家緊急災害委員会局長、 バングラデシュ災害対策救援省副次官 |
99/02/20
|
サンTV
|
サタデー フラッシュ |
国際シンポジウム、 副センター長インタビュー |
小川副センター長、 中国海南省地震局研究員、 ネパール内務省災害救援担当次官 |
表8-2-2
ラジオ
日付 |
放送局 |
番組名 |
内 容 |
出演者等
|
98/09/01
|
NHK国際放送局 |
44ミニッツ |
「神戸でアジアの防災を」 |
小川副センター長 |
98/11/28
|
毎日放送 |
ネットワーク1.17 |
「神戸だからできるアジアへの防災情報の発信」 |
小川副センター長 |
99/01/17
|
SBSラジオ |
阪神大震災のつめ痕 |
阪神大震災から4年目を検証 |
小川副センター長 |
表8-2-3
新聞、雑誌 (巻末資料2 参照)
日 付
|
新聞、雑誌名 |
内 容 |
98/07/21
|
官庁速報 |
アジア防災センター開設 |
セルポートKOBE |
同上 |
|
98/07/29 |
日刊工業 |
同上 |
98/07/30
|
朝日 |
同上 |
毎日 |
同上 |
|
読売 |
同上 |
|
98/07/31
|
神戸 |
同上 |
日経 |
同上 |
|
98/08 |
地方分権の風 第2号 |
同上 |
98/08/01 |
セルポートKOBE |
同上 |
98/08/29
|
サンケイリビング神戸 |
同上 |
神戸 |
アジア各国災害速報開始 |
|
朝日 |
同上 |
|
98/09/01 |
毎日 |
同上 |
98/09/02 |
読売 |
同上 |
98/09 |
月刊オール関西 |
アジア防災センター紹介(設立経緯、活動他) |
98/09/14 |
兵庫ジャーナル |
同上 |
98/09/21 |
神戸 |
同上(小川副センター長インタビュー) |
98/09/27 |
朝日 |
同上(「みんなのQ&A」欄) |
98/10/14 |
朝日 |
小川副センター長インタビュー(「ひと」欄) |
98/10/25 |
女性時報 |
アジア防災センター開設 |
98/11/29 |
The New Nation 他6紙(バングラデシュ) |
鈴木主任研究員、青田管理課長両名のバングラデシュ外務大臣訪問(7紙中4紙は英字新聞) |
99/01/07 |
産経 |
関西かがやき会議「伝言板」(小川副センター長) |
99/02/03
|
神戸 |
UNHINET |
日経 |
UNHINET、国際シンポジウム |
|
99/02/16
|
神戸 |
国際シンポジウム開催 |
産経 |
同上 |
|
朝日 |
同上 |
|
The Daily Yomiuri |
同上 |
|
99/02/19
|
産経 |
専門家会議 |
毎日 |
同上 |
|
神戸 |
同上 |
|
読売 |
同上 |
|
99/02/22 |
兵庫ジャーナル |
国際シンポジウム開催 |
99/03/19 (*取材日) |
Los Angeles Times |
アジア防災センター概要、地震予知、阪神大震災 |
99/03/31 |
Asahi Evening News |
アジア防災センター国際シンポジウムほか |
表8-2-4
ニュースレター等
日付・号数
|
ニュースレター名 |
内 容 |
98/07/21 |
自然災害科学 |
アジア防災センター紹介 (京都大学防災研究所巨大災害研究センター 河田惠昭教授) |
98/11 |
Natural Hazards Observer |
アジア防災センター紹介(英語) |
98/12 |
Pressguide (フォーリンプレスセンター) |
アジア防災センター紹介(和・英) (「SPOTLIGHT」欄:小川副センター長) |
8−3 国際会議への貢献
メンバー国はもとより、国際機関、NGO等との有機的なネットワークを構築する観点から、以下の国際会議に出席しアジア防災センターのプレゼンスを高めるとともに、国際防災協力に関する関係機関との協議に参加した。
表8-3-1
国際会議会議名 |
期間 |
場所 |
参加氏名 |
貢献 |
WHO西太平洋地区・緊急事態対応力強化のための国際ワークショップ |
98.11.9〜11.13 |
WHO西太平洋事務局 |
小川・村田・日下 |
・ADRCの概要説明 ・自然災害対策に関するADRCとWHOとの情報交換協力の提案 |
ESCAP-IDNDR Regional Meeting for Asia
|
99.2.23 〜2.26 |
ESCAP国連国際会議場
|
村田・青田 |
ADRCの概要説明 ポストIDNDRの国際ネットワークの提案 |
EMI Twin Cities Kick-Off Coordination Meeting |
99.3.14〜3.16 |
Lufthansa Training Center |
小川 |
ADRCの概要説明 神戸―北京―マニラプロジェクトの推進提案 |
講演会
シンポジウム |
日時
|
場所
|
主催者
|
主な出席者 ・人数 |
講演者/題名
|
消防団長研修会
|
98/09/29 |
播磨科学公園都市 県立先端科学技術支援センター |
兵庫県消防協会 |
兵庫県下消防団長参加者約180名 |
国際防災の10年 世界の自然災害数及び損害額 阪神・淡路大震災 国際防災協力 ADRC活動概要ほか |
国際ワークショップ
? アジア・太平洋地域に適した地震・津波災害軽減技術の開発とその体系化に関する研究- |
98/09/30-10/02 |
神戸ハーバーランドニューオータニ |
科学技術庁、 理化学研究所・地震防災フロンティア研究センター |
100名(APEC諸国から約25名) |
小川副センター長 “Disaster risk assessment and management” (パネルディスカッション) |
第6回日米都市安全会議
|
99/01/12-14 |
神戸国際会議場 |
地域安全学会(ISSS) |
大学・行政等防災の専門家約200名 |
小川副センター長 1/14全体会議司会 |
史料管理学研修会検討会
|
99/01/19
|
国文学研究資料館 |
国文学研究資料館 |
公文書館・学生等約20名 |
小川副センター長 |
第5回災害情報収集・安全対策シンポジウム |
99/01/20 |
早稲田大学国際会議場 |
災害情報センター |
大学・行政等から約300名 |
小川副センター長 「アジア地域の災害と防災の取り組み」 |
資料保存に関する防災研修会 |
99/01/22,29 |
愛知県消防学校 |
愛知県消防学校 |
博物館・図書館・文書館から約50名 |
小川副センター長 |
防災行政管理者セミナー |
99/02/05 |
国土庁
|
国土庁防災局 |
研修員一行15名 |
小川副センター長 「カントリーレポート」 |
土木学会委員会GIS講習会 |
99/02/26,03/09 |
中央大学 |
土木学会 |
主に行政・企業等から約150名 |
小川副センター長 |
上記に加え、バングラデシュ外務大臣やIDNDR事務局長等防災関係者が来訪、アジア防災センターの活動等を説明し、ネットワークづくりに努めた。
表8-5-1
視察訪問(外国人)
日 時 |
場 所 |
国 名 |
主な訪問者・訪問人数 |
内 容 |
98/11/07 |
ADRC |
バングラデシュ |
バングラデシュ外務大臣アブドゥス・サマド・アザド氏 在京バングラデシュ大使・公使 在バングラデシュ日本大使ほか 計7名 |
ADRC活動概要ほか
|
99/03/18
|
ADRC |
スイス(国連) |
IDNDR事務局長 フィリップ・ブレ氏
|
同上 |