メンバー国防災情報

ベトナムの国旗

国の概要

国名:ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)
インドシナ半島東側に位置し、中国、ラオス、カンボジアに国境を接する。南北に長い国土面積は32万9,241平方キロメートル。南部はメコンデルタを中心とし平地が広がり、中部は傾斜地や山地が大部分を占める。北部は南の紅河デルタを除き山地や丘陵からなっている。南部は熱帯、北部は温帯性の気候であり、4月から10月までが雨期となる。チュオンソン山脈の影響により、山岳地帯では降水量が4,000mmを超える場所もある。10月から3月までは乾期。
首都はハノイ。8,520万人の人口の約86パーセントはキン族(越人)が占める。この他に53の少数民族が居住する。

災害の傾向

5月から1月にかけて時折台風に襲われる。台風と同時にメコン川が洪水に襲われることがある。その他、風害、干ばつ、虫害、地滑り、森林火災などが起こりやすい。

過去の主な災害

1997年11月 台風リンダ

1997年11月2日、ベトナム南部に襲来した台風リンダ(Linda)により、死者3,111人、被災者100万人以上、倒壊家屋約77,000棟、被害総額470,000米ドルの大きな被害が発生した。

1999年11月 中部ベトナム洪水

1999年10月末からの豪雨により、中部ベトナムで死者749人、倒壊家屋49,094棟、被害総額約240,000米ドルの被害が発生した。

2008年8月 熱帯低気圧カムリ

2008年8月北部ベトナムに襲来した熱帯低気圧カムリ(Kammuri)がもたらした豪雨と暴風により、洪水や土砂災害などが発生し、死者133人、行方不明者34人、倒壊家屋990棟、被害総額11,500万米ドルに及ぶ被害が発生した。

防災体制

法制度

1990年5月に制定された「閣議令第168-HDBT号」では、暴風洪水管理中央委員会(CCSFC)とすべてのレベル(省、区、村)の委員会や部門の職務を定め明記している。
また、「堤防管理と洪水台風対策に関する法令」は、各関係部署の責任と権限について明確に定め、洪水被害の起こりやすい地域の開発を管理する関係当局を統制するものである。

閣議令第168-HDBT号 (DECREE NO. 168 - HDBT OF MAY 19, 1990)

防災組織

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中央政府レベルでは、省庁間機関である国家委員会がベトナムの防災活動の調整機関としての機能を果たす。国家委員会の事務局は、農業・農村開発省(MARD)堤防洪水暴風管理局(DDMFC)が務める。暴風洪水管理中央委員会(CCSFC)は、台風と洪水に関わる規定や防災対策を策定する。現地の緊急活動については、各省の暴風洪水管理委員会(CSFC)が調整を図ることとなっている。

防災計画

1994年に「災害軽減のための第一次国家戦略および行動計画」が策定された。同計画は、技術的・制度的・社会的側面からの災害管理対策の必要性を明確にしている。 第二次戦略的行動計画(2001年〜2020年)では、災害軽減と管理における戦略が示された。環境に配慮した持続可能な開発と災害の軽減が最重要課題とされている。
また、2007年11月16日、「2020年に向けた国家防災戦略(National Strategy for Natural Disaster Prevention, Response and Mitigation to 2020)」が首相により承認された。

アジア防災センター協力機関

堤防洪水暴風管理局(Dept. of Dike Management & Flood & Storm Control)