メンバー国防災情報

カンボジアの国旗

国の概要

国名:カンボジア王国(Kingdom of Cambodia)
カンボジアは、東南アジアに位置し、東にベトナム、西にタイ、北にラオス、南にタイランド湾と面している。国土面積は181,035平方キロメートル。500キロメートルのメコン川は国を二分し、約80%の国土は、メコン川下流域にあり、産業は農業生産に依存する。世界で大きな湖のうちの一つのトンレ・サップ湖は国の中西部に位置する。
人口は約1,500万人(2010年国連調べ)で、うちクメール人が90%を占め、残りはチャム族、華人、ベトナム系、先住民、山岳民族から成る。国は24の州と首都のプノンペンから構成されている。
気候は熱帯性気候で蒸し暑く、雨季(5月〜10月)と乾季(11月〜4月)に分けられる。

災害の傾向

洪水はメコン川、トンレ・サップ湖沿いに発生しやすく、一方で干ばつは国の東部、西部、北西部で起こりやすい。洪水や干ばつ災害の深刻さは年々増している。災害は経済、社会基盤に被害をもたらし、人命、被災者の生活、農業生産に影響を与えている。数十年にわたり、カンボジアは度重なる洪水や農業干ばつに見舞われている。近年では、より深刻な暴風や頻繁に発生する落雷を経験している。
(参考: Cambodia Disaster Loss and Damage Analysis Report (1996-2013)

過去の主な災害

2011年9-10月 洪水

洪水により被災者35万世帯(150万人以上)が被災し、52,000世帯が避難した。24州のうち18州が被災、メコン川及びトンレ・サップ湖沿いにある4州の被害は深刻であった。250人が死亡し、23人が負傷した。43.1万ヘクタールの田植が終わった水田が被災し、26.7万ヘクタールの水田が被害を受けた。925キロメートルもの国道、州道、都市道路が被害を受け、その他360キロメートルの道路が被害を受けた。経済被害は6億3,000万米ドルに及んだ。

2011-12年 干ばつ

2011年、干ばつにより3,804ヘクタールの水田が被害を受けた。2012年にも干ばつが発生し、14,190ヘクターの水田及び3,151ヘクタールの作物が被害を受けた。

2009年9月 台風ケッツァーナ

2009年9月29日、カンボジアを台風が襲い、24州のうち14州が台風による被害を受けた。18万世帯が被災し、43人が死亡、67人が負傷した。 (参考:Cambodia Post Disaster Needs Assessment、2010年1月発行)

防災体制

法制度

防災法案は国会に提出されており、2014年までに制定される予定である。
国家及び地方の防災委員会(NCDM)の組織と機能に関し、2002年4月9日付の副行政令No.30 ANKR.BKにより、国レベルからコミューン及び村レベルまで設置されている。また2006年6月29日付の副行政令No. 61 ANKR.BKには、コミューン防災委員会(CCDM)の設置、2010年7月21日付の指示書No. 315 NCDMではコミュニティ防災の実施のための村落防災チーム(VDMT)の設置が制定されている。

防災組織

組織図はこちらをクリック

国家防災委員会(NCDM)は、防災にかかる全般的な調整を行うために設立された。カンボジアは、防災のための必要な法令、政策、組織的な基盤を設置した。首相を長とし、NCDMは1995年に設置され、関連省庁、カンボジア国軍、民間航空局や、カンボジア赤十字社の代表者などからなる22人のメンバーで構成されている。NCDM事務局は国の防災の中心であり、防災関連業務の指導及び調整を行い、NCDMへの支援を行うものとし、設立された。地方分権過程の一部として、各レベルでの防災の推進のために州の防災委員会(PCDM)や郡防災委員会(DCDM)といった防災組織が設立された。村落防災グループ(VDMG)といった最下部での防災組織も設置されている。

防災計画

防災にかかわる計画としては、 「国家戦略開発計画(NSDP)2009-2013」、「国家防災戦略行動計画(SNAP)2008-2013」(PDF English only)、「国家防災行動計画2014-2018」(2014年に草案作成及び採択)、「国家総合鳥及びヒトインフルエンザ計画」(多分野間でのパンデミック予防及び対応計画)、「コミュニティ防災計画」、「国家洪水・旱魃緊急事態計画」(改訂中)がある。

アジア防災センター協力機関

国家防災委員会(NCDM: National Committee for Disaster Management)