災害情報の詳細

日本 : 火山噴火 : 2000/06/26〜
GLIDE: VO-2000-000515-JPN  防災・災害情報一覧

発生期間 2000/06/26〜
国名及び地域名 日本   
災害名 火山噴火
概要 2000年8月18日、6月下旬より活発な火山活動を続けていた東京都三宅島の雄山で最大規模の噴火が起こった。この噴火はここ17年間で最も激しいもので、噴煙は火口から約8,000メートルにまで達し、島内の広い範囲で火山灰が降った。また居住地区にも噴石が落下し、三宅村(東京都)は住民に避難勧告を発令した。

さらに8月29日、雄山は18日につぐ規模で2度に渡って噴火し、三宅村の調べでは火山灰が厚いところで約15センチ積もった。けが人や建物への大きな被害は報告されていないが、関東地方に大雨の恐れがあり、9月1日、三宅村は全島住民に島外避難指示を発令した。先に避難を開始していた小中高校生に続き、避難期限の4日までに約3,000人が島を脱出、東京・渋谷の「国立オリンピック記念青少年総合センター」などの受け入れ施設に避難した。

今回の噴火に関し、専門家は「火山学上極めて稀な現象」と見ており、気象庁や火山噴火予知連絡会は今後の見通しについてはっきりした方向性を打ち出せないでいるため、今後避難がどれくらい続くのかなど予測がつかない状況にある。

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東京都三宅村の三宅島で、噴火の恐れがあるとして気象庁は26日午後7時33分、緊急火山情報を出し、厳重な警戒を呼びかけた。「地震が増え始めてから噴火までの時間が短いのが特徴の山で、近く噴火する可能性がある」としている。これを受けて、三宅村役場は全島住民約3800人のうち阿古地区の住民649世帯、計1516人に災害対策基本法に基づく避難を勧告した。海上保安庁と海上自衛隊は同日夜、避難民の救出準備のため艦船計十数隻を同島に派遣した。1983年10月の同島噴火では溶岩流により阿古地区の集落が埋没する被害が出ている。  

 気象庁火山課の竹内勤課長は26日午後8時過ぎ、記者会見し、「26日午後6時半ごろから地震が増加し始めた。現在も地震は継続している。あと2時間ほどで噴火する可能性もある」と厳重な警戒を訴えた。 

 発表によると、26日午後7時18分ごろから同9時までに、震度1を計24回観測したという。また科学技術庁防災科学技術研究所が島内3カ所に設置した傾斜計によれば、地震の増加とともに、噴火の前兆のひとつとされる地盤の動きがすべてで観測された。震源は島中心部のやや南西寄りで、深さ約3・4キロとみられる。 

 約3800人の島内住民には三宅島測候所を通じて、役場から情報が提供された。阿古地区の住民には三宅小、中学校への避難が勧告された。住民は村営バスで避難を始めた。また、東京都三宅支庁は住民の避難に備え、島の漁船を阿古地区に集めるよう指示した。 

 三宅島は直径約8キロの玄武岩からなる多重式成層火山。頂上部(813メートル)には直径約3・5キロのカルデラがあり、内部の雄山で現在も噴気を上げる活動を続けている。同島は山頂部の噴火だけでなく、山腹の割れ目噴火による側面からの噴火が多いのが特徴で、島海岸側にはマグマ水蒸気爆発による火口が多数ある。 

 この500年の間に21〜69年、平均50年間隔で計12回の噴火が起き、最近は約20年間隔で噴火が起きている。現在もカルデラ内部や割れ目火口付近で活動を続けている。 

 三宅島では今年4月27日と29日に地下約26キロの深さで低周波地震を観測したほか、地殻変動観測などから島の膨脹傾向が続いていた。 

 緊急火山情報とは、「生命、身体に関わる火山活動が発生した」とみられる場合に発表され、今年3月末の北海道・有珠山噴火の際も気象庁は同情報を出し、警戒を呼び掛けた。

被害概要
人的被害 物的被害 その他被害

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