2003年5月21日 アルジェリアの地震に関するメモ

 
5/21のアルジェリア北部の地震はヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の間が収束しつつあるために起こったプレート境界の逆断層型地震です。

http://www.solarviews.com/raw/earth/earthcyl2.jpg

USGS(米国地質学研究所)の速報値ではM6.7、深さ10kmです。暫定値なので今後変わると思いますが、浅いことは間違いないと思われます。

http://neic.usgs.gov/neis/bulletin/neic_ubbj.html

M5級の余震も連発しているようです。

http://neic.usgs.gov/neis/bulletin/neic_ucae.html

過去の地震分布を平面図で見ると、 アフリカ北岸に沿って比較的小さな地震が並んでいるのがわかります。

Data Source: International Seismological Center, ISC Catalogue 1964-1998

 

今回の震源(36.89N 3.78E)付近でも過去何度か地震が繰り返し発生しています。断面図でも明らかなように、浅い(直下型)地震ばかりです。

Data Source: International Seismological Center, ISC Catalogue 1964-1998

 

過去の地震の平面分布図は下記にもあります。

http://neic.usgs.gov/neis/bulletin/neic_ubbj_h.html

この近辺の過去の地震で一番被害が大きかったのは1980年10月10日のもので、M7.7、死者3500人と推測されています。(Mの値、死者数とも諸説あるようです。)今回の地震より200kmほど西のエルアスナムという町が震源の真上で、壊滅的な被害を受けました。このエルアスナムは以前はオルレアンズビルという名前でしたが、1954年9月9日に起こったほぼ同じ震源位置の地震(M6.8、死者1250名)でも壊滅的な被害を受けています。

http://www.iiees.ac.ir/English/bank/eng_bank_kill_1000.html

http://neic.usgs.gov/neis/eqlists/sig_1980.html

最近では1989年10月29日にM5.9、死者30人以上があります。震源は今回のものより100kmほど西です。

http://neic.usgs.gov/neis/eqlists/sig_1989.html

アジア防災センター
主任研究員 羽鳥友彦