スリランカ南部・南西部で大洪水

スリランカはインド洋に浮かぶ熱帯の島で、インドの南、北緯6〜10度、東経80〜82度に位置している。島全体の面積(内陸水含む)は65,525平方キロメートルで、人口密度は一平方キロメートル当たり304人となっている。スリランカの年間平均気温は低地で27度、ノワラ・エリヤ(高度1800M)で15度、年間降雨量は南西部で2500〜5000mm、北西・南東部では1250mm以下となっている。南西モンスーン(5月−8月)と北東モンスーン(11月−2月)の時期に多くの降雨が観測される。 

 

今年2003年の南西モンスーンは、スリランカの50年を越える歴史の中でもっとも深刻な豪雨と洪水をもたらした。島の南と南東部は、もっとも悲惨な被害を受け、洪水や地滑りにより多くの死者・被害者が発生した。公式発表によると、300以上の死者と177,820家族(マタラ:83,300家族、ガール:40,000、ラトナプラ:50,000、カルタラ:24、650、ガンパハ/コロンボ/ハンバントータ:11,000)が被災した模様で、政府は救援資金として1700万ルピーを拠出すると発表し、様々な国際援助も次々に現地に到着している。洪水により15,200もの家屋が全壊、26,300が半壊した。地方を除き、国際災害救助隊が被災者を救出する姿もみかけられる(スリランカ・デイリーニュースより)。 

 

picture courtesy
Daily News, Sri Lanka
http://www.dailynews.lk/

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被災地にあるインフラの多くが大打撃を受け、ハンバントータ、マタラ、ガール、ラトナプラカルタラ地方の数多くの道路が浸水し、また地滑りにより不通となっている。さらに、洪水や地滑りは約20万人の学校児童や学校施設にも影響を与えている。このような惨事に加え、汚水による疫病といった二次災害が予測されている。一次災害による被害額は7、8億米ドルといわれている。現在でも雨が降り続き、避難が行われていることから、最終的な被害額はこれより増加するものと思われる。

 

スリランカはもともと暴風や洪水の影響を受けやすい地域で、過去に数多くの深刻な洪水を経験したが、死者、家屋を失った者、けが人、被害といった点から今回の洪水はもっとも深刻なものであると言える。政府は国際緊急援助を要請し、被災者救援のために全力を尽くしている。スリランカ首相は、大統領を筆頭に、首相や担当大臣から構成される防災委員会を招集し、詳細な災害情報の監視や援助活動の調整を行っている。

この件につきましては
スリガウリ・サンカル (sanker@adrc.asia)までお問い合わせください。