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ADRC活動報告

「アフリカの角」における災害復興計画作成ワークショップの開催

2013年7月29日~8月3日(エチオピア、アディスアベバ)

 政府間開発機構(IGAD)の協力を得て、国際復興支援プラットフォーム(IRP)及びアジア防災センター(ADRC)は、エチオピアのビショトゥフのドリームランド・ホテルにおいてエチオピア政府職員を対象に(2013年7月29~30日)、またアディスアベバのパノラマ・ホテルにおいてソマリア政府職員を対象に(2013年8月1~3日)災害復興計画ワークショップを連続して開催した。このワークショップは、欧州委員会(EC)のファンドにより、IRPを通じて国連国際防災戦略事務局(UNISDR)が実施している「地域に於ける災害復興計画作成能力強化」プロジェクトとして、アフリカの角地域で予定されている3つのワークショップの一環であり、3つ目のワークショップは2013年9月25~27日に南スーダンで開催されることとなっている。これらのワークショップの目的は、地域において復興専門家を養成し、またIGADにおける待機能力を構築することであり、この目的を達成することにより、災害復興計画作成に係る技術的支援を望む地域の全ての国が支援を受けることが可能となる。

Group Ethiopia.JPGエチオピアからは約25名、ソマリアからは約20名の政府職員がそれぞれのワークショップに参加した。各参加者は災害危機管理及び長期復興に係る知識・経験を持つ、様々な省庁出身の高官であり、さらに、当ワークショップが当該地域特有の知識、域内の経験や国際的な専門知識を提供できるものとするため、国連開発計画(UNDP)、国際労働機関(ILO)、世界保健機関(WHO)、JICA及びアフリカ災害危機管理センター(ACDRM)といった国際機関の代表も参加した。ワークショップの開催地となったエチオピアからは、アト・ミティク・カッサ防災担当大臣が両ワークショップの開会に参加され、またサイド・ユスフ・ノア在エチオピア・ソマリア大使/アフリカ連合常駐代表が初日のソマリア政府職員対象ワークショップを訪問された。

Group Somalia.JPGワークショップでは、復興計画作成の様々な面について議論されたが、特に長期の干ばつや大洪水後の復興過程の中で予想される課題に対応するための、「よりよい復興」の手法、戦略について深く検討された。IRP/ADRCは主にファシリテーターの役割を担い、WHO、ILO、UNDPのパートナー機関の参加者からは、地域におけるそれぞれの活動に基づく専門知識や経験を提供いただいた。議論の中からは、以下のことが明らかになった。まず第一に、地域における災害対応について、「危機管理」から「リスク管理」へと災害対応にパラダイムシフトが起こっており、新しいパラダイムは事前復興計画の重要性を包含し、災害管理をより広い、包括的な視点から捉えているということ。第二に、政府が率先している災害リスク管理活動は兵庫行動枠組(HFA)に沿ったものであり、言い換えるならば、各政府はHFAに示されている優先行動に従って現地化、最新化を図っているということ。最後に、政府が災害復興計画を災害リスク管理や持続可能な開発に統合しようという動きがあることである。その一つの例がエチオピア政府の災害リスク管理戦略プログラム及び投資枠組(DRM-SPIF)であり、これは災害リスク管理政策を全面的に実現するための投資を定め、優先するもので、多くの優先分野の中の一つとして、コミュニティが「よりよい復興」を実現し、将来の災害に対してより強くなるための「災害復興計画づくり」が位置づけられている。IRP/ADRCが世界中の様々な経験から取りまとめた復興の教訓が、既存の政府の活動にさらに加わり、干ばつ及び洪水の復興計画に対して統合的な戦略提言を行ったことが、ワークショップの大きな成果となった。 

(2013/8/12 14:30)

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