災害が頻発し、複雑化しているアジアにおいては、早急に環境管理、地域開発計画などと連携した総合的な防災対策を講じる必要があります。このため、アジア地域の災害対策のこれまでの成果と残された課題を総括するとともに、21世紀の新たな地域防災戦略の指針を提案することを目的に、アジア防災センターが主催するアジア防災センター国際会議(第5回)、国際防災・人道支援協議会が主催する国際防災・人道支援シンポジウム、国連国際防災戦略(ISDR)事務局と日本政府(内閣府)が主催する国際防災戦略アジア会合を統一のテーマ「地球との共存:しなやかな防災社会の構築に向けて」のもと、アジア各国及び国連をはじめとする多数の国際機関の参加を得て、「アジア防災会議2003」を開催しました。
今回の会議では21世紀において「都市災害への対応」「気候変動が引き起こす災害への対応」に取り組み、課題解決に向けた ① 災害による被害を軽減するための教育、メディア、環境、開発、科学技術等の様々な分野との連携 ② コミュニティレベルの活動を強化するための地方政府、民間セクター、NGO等多様な推進主体の参画 など、多様な連携を取りつつ、防災情報強化に向けた国際的な協力体制を構築していくことが必要であることなどが提案されました。 |